2018.4.9 ニンゲンの遠い先祖
トランプ氏は宇宙も地球もニンゲンもカミサマが6000年前に作ったものだとして、宇宙科学も地球科学も進化論も認めていないようですが、個人の勝手な思い込みはさておいて、自然科学部門での発見や研究はどんどん進んでいるようです。
以前モンゴルの岩塩を見て、岩塩があるのだからモンゴルは、昔は海だったのではないかと考えたのですが、「モンゴルの西部で5億5000万年前に動物が海底に掘った巣穴の化石が発見された」という記事がありました。5億5000万年前にはモンゴルは間違いなく海底だったのです\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/。
当時のその辺りは、赤道近くの水深数十m~100mの暖かい海だったと推定されているそうですが、この巣穴の主は、人類を含むほとんどの動物の遠い祖先になると見られ、海底を動き回る動物が登場したのは定説より1000万年以上早いことが確実になったのだそうです。
なるほど、この5億5000万年前に海底にいたミミズのようなこの生き物が動物の原型だから「人間の体の構造は基本的にミミズやナメクジと同じである。体の中心を中空の管が一本通っていて、片方が入り口で他方が出口である」ということなのですね(^o^)。
「定説」や「学説」は事実とは限らず、その時点ではそこまでは分かっていた(=そこまでしか分かっていなかった)という程度のもののようですが、自然科学ではそれを検証し、違っている点があれば、たとえそれがノーベル賞を受賞したような理論であってもそれを否定することを繰り返しながら事実に近づいてきたのです。
ところが宗教学や歴史解釈学は、事実かどうかの検証や事実であることを示す証拠などは一切要らないようなのですよね<(_ _)>。
それはともかくとして、これまでの定説では「左右相称動物(海綿動物と刺胞動物を除く大部分の後生動物)」が急激に進化したのはカンブリア紀だとされていたのですが、多くの専門家はカンブリア紀より前なのではないかと考えていたものの、これまで裏付けとなる証拠がなかったのだそうです。
今回、カンブリア紀より前のエディアカラ紀の化石が発見されたことによって、「左右相称動物」が最初に現れたのはカンブリア紀より前だったことの証拠が得られたわけですね\(^o^)/。