2018.4.5 水稲荷と穴八八幡86 神社本庁とその仲間たち2
「神道政治議員連盟会長」で「日本会議国会議員懇談会特別顧問」の安倍首相は強引に改憲を進めようとし、神社本庁は「改憲に賛成」する署名を傘下の神社の境内で集めさせていて、その数は2016年には700万に達したそうですが、署名を集めているのは神社本庁も参加している「美しい日本の憲法をつくる国民の会」(櫻井よしこ主宰)だそうですから、この会もお仲間のようです<(_ _)>。このようなやり方には、疑問や反発を感じている神社もあるようですが・・・・
(首相夫人は感銘を受けたそうですが)一般人にはその教育目的や建学の背景などを知られることなく、政治家の口利きと官僚の忖度によって順調に建設が進んでいた森友学園への疑惑がたまたま発覚したのは、開校を目前にした去年の2月でした。
もしこの時発覚していなければ、森友学園は4月には開校して、毎日教育勅語を唱えさせ、非科学的・非論理的な作り話の「国家神道」を子供たちに刷り込む「洗脳教育」が始められていたのでしょうね<(__)>。
そして日本は、「天孫降臨の図を見せられた小学生が『先生、そんなのうそだっぺ?』と言って木刀で殴られた」という戦前のような社会に戻り始めていたのかもしれません<(__)>。
森友学園に関しては、ギリギリのタイミングで発覚したわけですが、これは籠池氏が、神社本庁関係の人脈に頼って欲を出しすぎたために墓穴を掘ってしまったということでしょうか。それとも「天網恢恢疎にして漏らさず」だったのでしょうか。
現代の宗教にも政治にも疎く、「神社本庁」も「神政連」も「日本会議」も「新しい教科書を作る会」も「美しい日本の憲法をつくる国民の会」も知らずに「古代史の謎解き」に熱中していた私がこんなことに気付いてしまったというのも不思議な気がしますが、実は全く不思議ではないのですよね。
謎解きのために歴史を辿っていたら、ニンゲンの考えることやしていることは古代から現代まで少しも変わっていないこと、今起きていることは過去に起きていたことのくり返しだということが分かってきたのですが、既存の古代史解釈を知らなかったから本当の歴史が見えてきたのと同じように、個々のことを知らなかったから全体の構図が見えてきてしまったということのようです。こういうのを「傍目八目」と言うのかもしれませんね(^_-)。
くり返しということでは、今「ああ、よく似ている」と思うのは、今の状況とドキュメンタリーやドラマなどで知った戦前の社会の状況です。虚偽の国家神道と教育勅語で洗脳され、治安維持法で監視され、検閲されて現状に疑問を持つことは許されず、自由に物を言うこともできない空気の中で引き返せないところまで行ってしまった頃に戻りつつあるように感じるのです。
↑を書いた2014年には、なぜ毎年問題になるのに安倍首相が靖国参拝に拘るのか、なぜ国会議員がゾロゾロと参拝するのか、その理由が分からなかったのですが<(_ _)>、ここにきてやっと分かってきました。理由は神社本庁の持つ「票と金」で、今のこの空気を作り出していたのは神社本庁だったのですね。
私は↑の記事で初めてどんな人たちが「日本会議」をやっているのかを知ったので、この時「日本会議が第2次安倍政権を生んだ原動力で、政権の黒幕だという分析もある」という意味がよく分からなかったのですが、やっと理解できました。
現状はまだ引き返せるところにいるのでしょうか?気付いたのが遅すぎてもう引き返せないところまで来てしまっているのでしょうか?
「日本会議」や伊勢神宮などの神社がブームだそうで、若い人たちが「恋愛成就だ」「パワースポットだ」と神社に行列を作っているのを見ると心許ない気がするのですが<(_ _)>。