実在が疑われているモーセってどんな人だったことになっているのだろう?と調べてみると、「モーセはイスラエル人のレビ族の父アムラムと、アムラムにとって叔母にあたる母ヨケベドとの間に生まれた」とされているそうです。
叔母とは自分の父や母の妹なのですから、叔母との結婚というのは不自然な気がするのですが、『古事記』が創った架空の人物である「神武天皇」にも同じようなオハナシが記されているのですよね。
アマテラスの孫のニニギノミコトの子のホオリノミコト(つまりアマテラスの曾孫)とワタツミノカミの娘のトヨタマヒメの間に生まれたウガヤフキアエズノミコト(日南海岸の洞窟でワニの姿になった母から生まれたことになっています)は、トヨタマヒメの妹のタマヨリヒメに育てられ、大きくなると育ての母のその叔母と結婚し、その二人の間にカムヤマトイワレヒコノミコト(後の神武天皇)が生まれたことになっているのです。
私は小学生の頃『世界の神話』のシリーズを読み始めて、何冊か読むうちに途中で飽きてしまったことがあるのですが、どの国の神話もみな似たり寄ったりのオハナシだったのですよね(^_-)。
古代史の謎解きを始めてから改めて『古事記』の現代語訳を読んでみて、やはり似通ったオハナシが多いと思い、ここまでに何度かギリシア神話や聖書などの影響があるようだと書きましたが、ひょっとすると神武天皇の出自には旧約聖書のモーセのエピソードが使われているのかもしれませんね。
「約束の地」のエピソードは「国譲り」の場面に使われているようですし、キリストが厩で生まれたというエピソードは、聖人・聖徳太子は母親が厩で産気づいて生まれたというオハナシに使われているようですし(^o^)。
イザナギが死んだ妻のイザナミを黄泉の国に追って行って「死体を見るな」と言われたのに見てしまったというオハナシは、ギリシア神話の死んだ妻を冥府に追って行って「見るな」と言われたのに見てしまったオルフェウスのオハナシにそっくりですし、6つの頭を持つ蛇スキュラは『古事記』では8つの頭を持つ八岐大蛇になっているようですし、スサノオの6世の孫の大国主がスサノオの娘のスセリヒメと駆け落ちしたというオハナシは、ゼウスの6世の孫・プリアモス王の息子のパリスがゼウスの娘のヘレネと駆け落ちしたというオハナシによく似ていますよね(^_-)。
黄泉の国から戻って禊をしたイザナギの右目から天照大神(太陽神)が、左目から月読命(月神)が、鼻からはスサノオが生まれたというオハナシは、エジプト神話の「医神・ホルスの右目から太陽が、左目から月が生まれた」というオハナシからの借用かもしれません(^o^)。
この世界の神話と『古事記』の神話の相似も「モノやコトの、とても偶然とは思えない相関にピンと気付いた」ことの一つなのですが(^o^)。
ところで先ほど「李明博(イ・ミョンバク)元大統領が検察に出頭し、収賄容疑で逮捕状請求も」というニュースを聞いたのですが、韓国の大統領は辞めたとたんにみな犯罪者になってしまうのですよね~<(__)>。なぜなのだろう?とその理由を考えてみて、これは個人の問題ではなく、儒教に根ざすものなのではないかと思ったのですが、韓国歴史ドラマを見ているとずっと同じようなことをやってきたようですから、社会全体がそういう体質になってしまっているのかもしれません。
↑を書いた後も、16代ノ・ムヒョン氏が収賄容疑で自殺し、18代のパク・クネ氏は任期満了を待たずに収賄で逮捕されてしまいましたし、17代のイ・ミョンバク氏も今、収賄容疑で逮捕されそうになっていますし、19代の現在のムン・ジェイン氏にも「息子のコネ入社疑惑」など複数の疑惑が選挙中から出ていたようですし<(__)>。
ネコビタイ便り
今日の暖かさでバイモの蕾が一斉に膨らんで、花が開き始めました\(^o^)/