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水稲荷と穴八幡65 サバクトビバッタと「神の罰」

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2018.3.12 水稲荷と穴八幡65 サバクトビバッタと「神の罰」

 
『バッタを倒しにアフリカへ』で、大群になって飢饉を引き起こすサバクトビバッタの様子を読んで、私は出エジプト記のモーセのの災い8番目にある「.蝗の害」とはこの「エジプトツチイナゴ」ともいわれるサバクトビバッタの害のことのようだと思いました。
 
モーセの十の災いとは、↓の10項目なのですが、これらがカミサマの仕業ではなかったことは分かってきているようです。
 
1.ナイル川の水を血に変える
2.蛙を放つ
3.ぶよを放つ
4.虻を放つ
5.疫病を流行らせる
6.腫れ物を生じさせる
7.雹を降らせる
8.蝗を放つ
9.暗闇でエジプトを覆う
10.長子を皆殺しする
 
「神」を利用する人たちは、いつでも日食・月食・流星・彗星・地震・噴火・疫病などの自然現象や自然災害を、あたかも自分や自分が奉じる神が自在に引き起こしたものであるかのように思わせて利用してきたのですよね<(_ _)>
 
ちなみにこのサバクトビバッタは、現地では「神の罰」と呼ばれているそうですが、「神の罰」なのだから大勢の人が飢えや貧困に苦しんでも甘んじて受け続けなければならないのだとあきらめて何千年も耐えてきたということなのでしょうか?
 
けれど、アフリカの人々だけがその「神の罰」を受け続けなければならない理由はないはずですし、そもそもこの十の災いは全アフリカ人に対してではなく、イスラエル人を奴隷としてこき使っていたエジプト人に対して下されたものだったはずですよね。それなら、なぜエジプト人以外のアフリカの人々も「神の罰」を受けなければならないのでしょう?全く非論理的で理不尽な話ではありませんか。
 
そもそも、ケニびと、ケニジびと、カドモニびと、ヘテびと、ペリジびと、レパイムびと、アモリびと、カナンびと、ギルガシびと、エブスびとが住んでいたという豊かなカナンの地をイスラエル人に与えると約束したとされているのは、それらの人々の神ではなく、イスラエル人がイスラエル人のために作った神なのですよね。
 
天津族が作った神(アマテラス)が「豊かな葦原中国は自分の孫が治めるべき国である」と一方的に宣言して大国主(トミノナガスネヒコ)を殺し、国を奪ったことを正当化しているのと全く同じですね。
 
もしこのサバクトビバッタの被害が、本当に「神の罰」だとアフリカの人々に信じられているのだとしたら、このバッタを倒しに行った前野氏は、神をも畏れぬ不遜なニンゲンだということになるのでしょうか?私は前野氏がバッタを倒せたら、「アフリカの救いの神」になるのではないかと思うのですが(^_-)
 
 
ネコビタイ便り
家の北側にチオノドクサという小さな花を植えてあるのですが、この花が咲く頃にカタクリも咲くのですよね。今日、急に蕾が膨らみ始めたので、カタクリの蕾も伸び始めたかもしれません(^o^)
 
チオノドクサ 
イメージ 1

 
カンアオイの葉を掻き分けてみたらこちらも花を咲かせていました。葉の根元に隠れるように咲いている小さな緑色の花ですから、どれが花なのか分からないかもしれませんが(^_-)
 
カンアオイ
イメージ 2


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