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会津と鹿塩のグリーンタフ

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2015.10.8 会津と鹿塩のグリーンタフ
 
鹿塩村には南アルプスの山々から流れてくる川が集まっているようですから、周辺の山々から溶け出した塩が地形や地層の関係で鹿塩村に溜まって塩井になったのかもしれません。
 
または、会津ではグリーンタフと呼ばれる地層に閉じ込められた太古の海水の成分が、高温の地下水に溶け出して源泉になっているそうですから、鹿塩にも同じような地層があるのかもしれませんね(^o^)
 
中央構造線博物館の図には西日本しか描かれていなかったのですが、大鹿村の塩湯が湧く場所は三波川帯、その東隣りは秩父帯となっていました。これは、埼玉県の秩父や三波石を産出する群馬県から埼玉県に流れる三波川流域と同じ地質帯だということのようですから、この地質帯は会津まで続いているのかもしれません。今、私の手持ちの資料と知識はこれだけなので確認はできないのですが<(_ _)>
 
でも、「グリーンタフ」とは、「新第三紀中新世の海底火山活動による火山岩で、そのほとんどが緑色を呈するためにグリーンタフと呼ばれている」そうなので、三波石を調べてみると、この石は緑色をしているようですから、この三波石が会津では「グリーンタフ」と呼ばれているのかも(^o^)


 
実は神社の位置との関係で「古代の海」に関心を持ち始めた頃、武蔵国五の宮(元二の宮?)の金鑚(かなさな)神社を訪ねて埼玉県神川町に行った時、「三波石」という看板を見て、「へぇ~ そんな石があるんだ。どんな石なのだろう?」と思ったことがあったので、中央構造線博物館の岩石園で「三波石」の表示を見た時、「あ あの三波川の石のことだ」と気が付いたのですが(^o^)、いろいろなものが、思いがけない所でいろいろ繋がってくるので、それが面白くて謎解きと検証が止められないのです(^_-)
 
 

金鑚神社鳥居
イメージ 1

金鑚神社拝殿 
イメージ 2

金鑚神社多宝塔
イメージ 3

 
群馬・埼玉には鹿塩村と同じ地質・地層帯があるわけですから、これは同じ頃に同じプレートに乗って移動してきて付加体になったもので、会津まで続いているのかもしれません。会津の塩湯(山塩)と鹿塩の塩湯(山塩)は同じ頃に同じ地層に同じように閉じ込められた太古の海なのかもしれませんね。
 
プレートテクトニクスは、あまりにも話が大きすぎて簡単には消化できそうにありませんが<(__)>、日本列島がこの付加体で成り立っているのであれば、「構造線」というのはその様々な成り立ちの地質帯が順次くっついて付加体になっていった時の境目だということでしょうか(^o^)。だから構造線はあちこちにあってみな地質が連続していない断層なのだというような理解でいいのかな???
 
「日本人」は、天から降ってきた人種でも、日本列島で発生し独自に進化した単一人種でもなく、アフリカから最も遠い所にあったために日本列島は人類の坩堝であり、日本人はすべての人類のミックスであったことが分子生物学から分かってきたわけですが、
 
同じ成り立ちの地質帯が縞模様のように色分けされた模式図や地形の模型を見ると、その全人類のミックスである日本人が生息している日本列島もまた、様々な地質帯が寄り集まってできた付加体から成り立っている島だったということのようです(^o^)


イメージ 4
 
イメージ 5

 緑の部分が中生代白亜紀(13500万年~6500万年前)の低温高圧型変成岩の三波川帯、黄色の部分が中世代ジュラ紀(2億~13500万年前)の付加体の秩父帯だそうです。
 

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