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地球は熱湯の惑星だった?22

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2017.12.27 地球は熱湯の惑星だった?22

 

桜島は昭和30年(1955)からだけでも 5000 回以上の噴火を繰り返しているのだそうですが、3万年前の姶良カルデラ噴火は、鹿児島湾全体を噴火口とした巨大な爆発的噴火で、噴煙の高さは 30000mを超え、時速 100 kmの火砕流が半径 70 km以上を埋めつくしてシラス台地を作ったのだそうです。

 

その爆発的大噴火から3万年後の今、その間に数限りない小噴火を繰り返しながらも、姶良カルデラの海底下ではすでにマグマ溜りが満杯状態になっていて、大正3年(1914年)の大噴火から現在までに海底全体が約1.5mも上昇しているそうですし、桜島の火山活動は2015年に入って活発化していて、大規模噴火の前兆になりやすい「山体膨張」も観測されているそうですし、霧島火山群(加久藤カルデラ)でも、ここ4年間でマグマだまりが異常膨張を続けてきていることが分かっているのだそうです<(_ _)>

 

これまで日本では平均6000年間隔で起きていたカルデラ噴火が、最近7300年間は発生していないことなどから、2011年に約300年ぶりのマグマ噴火をした霧島や、最近の桜島や阿蘇山の噴火は、カルデラ噴火の接近を告げる前兆かもしれないとの声もあるそうですが、川内原発はなんと姶良カルデラから 50km圏内にあるようです<(__)>

 

先日、広島高裁が、阿蘇山が破局的噴火を起こした場合の備えが十分ではないことを理由に伊方原発の運転停止の仮処分を決定したことについて↓の記事がありました。

 
イメージ 1

 

この破局的噴火とは、カルデラ噴火のことで、通常の噴火の何千倍という大量の溶岩や火山灰が1度に噴き出し、高温のガスや火山灰が時速100km前後で周囲に広がっていく火砕流が大規模に発生する巨大噴火であり、阿蘇山では27万~9万年の間に4回起きていたそうですが、こちらも18万年間に4回ですから、単純平均では45万年に一度くらい起きていたカルデラ噴火がここ9万年は起きていなかったということのようです。

 

この記事によれば、9万年前の噴火では火砕流が関門海峡を越えて200km離れた山口県の秋吉台まで届いたのだそうです。

 

伊方原発は、阿蘇や姶良や霧島で巨大カルデラ噴火が起きれば大きな影響を受ける位置にあるうえ、この近くを中央構造線の大断層が通っていますし、愛媛県の地下には、石鎚山を西日本の最高峰にまで押し上げたマグマ溜りもあるのですよね<(_ _)>

 
イメージ 2


複数のプレートの境目にあって地震が多く、地震があれば津波が来るし、地下には巨大なマグマ溜りがあって、巨大カルデラ噴火が繰り返し起きてきた日本は、原発を造るには不適格な国であり、造ってはならない国のようです。自然の美しさ・食の豊かさという火山の恵みは、いつ牙を剥くか分からない火山の危険性と背中合わせなのですから<(_ _)>

 
 
 
 

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