2017.12.25 地球は熱湯の惑星だった?20
星野遺跡の地表から2.2m付近の姶良カルデラの火山灰の層は本当に鹿児島から栃木まで飛んできて積もったものなのだろうか?鹿児島から栃木までの間にはずっと同じくらいに火山灰が積もっているのだろうか?と疑問に思ったのですが、巨大カルデラ噴火とは、火山灰が地球全体を覆って世界中の気温を10℃も下げてしまうほどの規模のもので、場所によっては火山灰が1日に2000mも積もってしまうほどの量だったようですから、栃木県にこのくらい積もっていても不思議はないのかもしれません。
白っぽいところが姶良火山灰の層のようです
けれど、ここの地表から2.2m付近にある姶良カルデラの層は、3万2000~8000年の間の地層だそうですから、1400万年前の巨大噴火のときのものではなく、姶良カルデラは3万年前頃にも大噴火をしていたようです。
そこで、星野遺跡の姶良カルデラの火山灰の層はいつの噴火時のものなのか、姶良カルデラの噴火について調べてみました。
姶良カルデラは桜島火山のマグマ供給源とされているそうで、約3万年前頃に現在のカルデラを形成した大噴火があったそうですから、栃木県の星野遺跡の地表から2.2mの火山灰層は、この時の噴火のもののようです。1400万年前の火山灰の層は、もっとズ~ッと下の方にあるのでしょうね(^o^)。
姶良カルデラは、何度もカルデラ噴火を繰り返していたようで、鹿児島湾全体がカルデラであり、姶良カルデラは複数のカルデラが複合したものと考えられているそうです。現在も地下100kmのプレート境界で作られたマグマが上昇して、カルデラ中央部の地下10kmにマグマだまりを形成しているそうで、カルデラ内部には噴気活動が観察される若尊などの海底火山や隼人三島(神造島)などの火山島が形成されているのだそうです。
ここでは、2015.8 に桜島が噴火して噴火警戒レベル3になったというニュースがありましたが、2016.2にも噴火して、噴煙が2200mまで上がり、2016.5には噴煙が4100mまで上がる爆発的噴火があったのですよね。姶良カルデラのマグマは今も活発に活動中のようですが<(__)>、3万年前には数ヶ月以内に相次いで大噴火が起きて大量の火山灰と火砕流が発生し、空中に吹き上げられた火山灰(姶良Tn火山灰)は偏西風に流されて北東へ広がり日本列島各地に降り積もったのだそうです。
それでは星野遺跡の地層の火山灰は、本当にこの時はるばる鹿児島から1200km以上も飛んできてここに積もったのですね。
たった今、池袋の住宅地から120年間も所在が分からなくなっていた3000~4000年前の縄文時代後期の「池袋東貝塚」が発見されたというニュースがありました。3000~4000年前にはそこは海辺だったようです(^o^)。