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地球は熱湯の惑星だった?16

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2017.12.21 地球は熱湯の惑星だった?16

 

丹沢山地の北側にある秩父山地は、丹沢よりも前に衝突してきた火山島だったのか、付加体が割れて島になった時の島の一つだったのか、どちらなのだろう?と考えてみたのですが(^o^)、秩父山地が海底火山の噴出物でできているのであれば、丹沢以前に衝突してきた火山島であり、1600万年以上前の付加体でできているのであれば、1600万年前に付加体が割れた時に島になっていたものだということになりますよね。

 

ところが、秩父の武甲山や佐野の葛生は火山の噴出物でできているのではなく、生物の屍骸が海底に積もってできた石灰岩でできているのですし、その石灰岩の中には2億年以上前のペルム紀の生物の化石が含まれているのですから、この石灰岩はペルム紀に堆積したものであることははっきりしているのです。ということは、現在秩父山地になっている島は、1200万年~1000万年前にやって来た火山島ではなく、1600万年前に島になった付加体だったということですね。

 
イメージ 1

 
イメージ 2

 

でも、2600万年前に日本列島がまだ大陸の東端の付加体だった頃や、1600万年前にその付加体が大陸から剥がれて島になった頃には、付加体は平原で西日本にも東日本にも山や山脈は無かったのだそうですから、この付加体の島にも山は無かったはずですよね。すると、この平原だったはずの島が現在は険しい山々が連なる秩父山地になっているのは、1000万~500万年前に衝突して来て丹沢山地になった火山島や伊豆半島になった火山島の圧力によって隆起したということなのでしょうね。

 

そうであれば、相模川が流れている所が付加体の島と1000万前に衝突してきた火山島の境目なのかもしれません。地質が不連続になっている所は削れやすいので、雨はそういう部分を削りながら流れて川になっていくようですから(^o^)。「相模川探訪」をしてみればいろいろなことが分かって来るかもしれませんね(^o^)

 

秩父山地が丹沢以前にやってきた火山島ではなかったとすると、日本に衝突したという4つの火山島のうち、丹沢と伊豆半島以外の科学博物館の映像には無かった二つの島はどこに衝突して今は何になっているのだろう?と疑問が湧いてきたので調べてみたら、↓の記事が見つかりました。

 

↑の記事では、火山島が衝突したのは1200万年前ではなく、1500万年前になっていましたが、その4つの火山島は、

① 甲府盆地の西の櫛形山地

② 甲府盆地の南の御坂山地

③ 丹沢山地

④ 伊豆半島

になっているそうです。

 

そして「長い時間の中で、火山弧の衝突で生まれた関東山地、丹沢山地などからは大量の土砂が流れ出し、東日本・西日本の二つの陸地の間にあった海に流れ込んだ。その土砂は後に隆起し、今の関東平野のもとになった」のだそうですが、これらのことに関しては『NHKスペシャル 激動の日本列島誕生物語』という本が宝島社から出ているそうですので、もし手に入ったら読んでみよう♪

 
 

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