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地球は熱湯の惑星だった?15 氷山の一角

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2017.12.20 地球は熱湯の惑星だった?15 氷山の一角
 
フォッサマグナの新しい地層の中にある古い地層の関東山地とは具体的にはどこのことなのかを調べてみました。
 
関東山地とは、関東平野の西側にある群馬県・埼玉県、・東京都・神奈川県・長野県・山梨県にまたがって関東地方と中部地方を隔てる山地のことで、相模川を境に大きく南北に分かれ、北側には秩父山地、南側には丹沢山地が広がっているそうですから、やはりフォッサマグナの中にある関東山地の相模川より南側が1000万年前にプレートに乗ってやって来て衝突した火山島だったようです。
 
イメージ 1

すると、相模川の北側の秩父山地は丹沢の前に衝突してめり込んでいた火山島なのでしょうか?それともフォッサマグナの割れ目の中に以前からあった東日本の付加体が割れてできた島の一つだったのでしょうか?
 
1200万年前から次々に衝突してきたという4つの大きな火山島のうちの1200万~1000万年前に衝突したという火山島はどこに衝突して何になったのかについての説明は科学博物館にはなかったのですが<(_ _)>いずれにしても日本列島に衝突した後フォッサマグナを北上してきた火山島は、すでにここにあったこの島にぶつかって先に進めなくなり、乗り上げたか押され続ける力で褶曲したかして隆起し、丹沢山地になったようです。
 
wikipediaによれば、丹沢山地は東西約40km、南北約20kmだそうですから、この範囲がその火山島だったのでしょう。丹沢山地の最高峰は蛭ヶ岳で標高は1673mだそうで、丹沢山地を構成する岩体の多くは南の海の17001200万年前の海底火山の噴出物からできているそうですが、衝突してきた時、この火山島は海上に少し頭を出すくらいの島だったそうで、その後にやってきた伊豆半島の衝突の圧力によって隆起して山地になり、現在も徐々に隆起を続けているのだそうです。
 
プレートの動きから生じる圧力は、海底火山の噴出物の岩でできていたこの島を1600m以上の高さまで隆起させてしまうほどのすさまじいものなのですね。けれど、プレートはこれからもずっと動き続けるのでしょうし、プレートが動き続ける限り丹沢は隆起し続けるのでしょうから、丹沢もいつかはヒマラヤのような高さになってしまうのかもしれません。けれどヒマラヤも沈み込むプレートの圧力で隆起し続けているわけですから、丹沢がヒマラヤに追いついたり追い越したりすることはないのでしょうね(^o^)
 
現在は1600m以上の丹沢山地になっているこの火山島が衝突してきた時には、海上に少し頭を出すくらいの島だったそうですから、現在の西之島のような島だったのでしょう。けれど、火山島の見えている部分は、それこそ「氷山の一角」より小さくて、海面下には海底まで続く巨大な地塊があるのですよね。そして日本列島に衝突してくるのは見えている小さな頭ではなく、プレートの上にあるその巨大な地塊なのですから、そのパワーは想像を絶する大きさなのでしょうね~<(_ _)>
 
西之島
 
イメージ 2


西之島の現在見えている部分は、高さ150m・面積2.74㎢にすぎませんが、この火山島の海底からの比高差は4000m、直径は30km、火口の直径は1kmもあり、一つの山体としてはすでに富士山より大きくなっているのだそうです。
 
今近づきつつある伊豆大島も、私たちが目にしているのはやはりほんの一部であって、その下には巨大な地塊が広がっているのですよね。
イメージ 3





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