2017.12.16 地球は熱湯の惑星だった?11
2008年に栃木県の出流(いずる)観音に行ってみた時、途中の道や周辺の木々が石灰で真っ白になっていて、このお寺の奥の院には鍾乳洞があったことから、この辺りには石灰岩が多いらしいと思いました。
出流山満願寺
満願寺・奥の院
石灰岩はサンゴや放散虫などの海の生物の屍骸の堆積物なのですが、海のない県である埼玉県の秩父市や栃木県の葛生町には石灰岩の山があり、大きなセメント工場があるのですよね。出流町の満願寺にも鍾乳洞がありましたし(^o^)。また埼玉でも栃木でも、海や海辺の生物の化石がたくさん出土しているのです。
海のない内陸の県である栃木や埼玉の山に海でできたはずの石灰岩が大量にあり、海の生物の化石がたくさん出てくるのは、そこが昔は海だったからに違いないと考えて、どこがどういう風に海になっていたのかを知りたいと思い、2014年に周辺から出土した海の生物の化石を展示しているという葛生町の葛生化石館へ行ってみました(^o^)。
行ってみれば地形から海だったことが分かるかもしれないし、そのことに関する展示や資料があって、いつ頃どういう風に海になっていたのかが分かるのではないかと思ったのですが、実際に見た地形は海だったとは思えませんでした<(_ _)>。
現状を見るととても海だったとは思えなかったのですが<(__)>、葛生地域やその周辺は、古生代ペルム紀には古太平洋の真ん中に位置していた海底火山上のサンゴ礁で形成された大きな石灰岩体なのだそうです。これは、自分が今見ているもので全てを判断するのは大間違いだということですよね(^_-)。