2017.11.29 山中地溝帯と海42 3万前の航海14 思い込み2
2014年に神魂神社に行った時、私は「アメノホヒがお釜に乗って天から降りて来た」というオハナシや、そのお釜が神社にあることを知らなかったので、そのお釜の実物は見ていないのですが<(_ _)>、お釜の映像を見た時、番組のナビゲーターとは違ってそういった知識も思い込みも先入観も無かった私には、そのお釜が空を飛んできたとはとても思えませんでした(^o^)。
神魂神社
神魂神社の宮司の秋上氏が司馬遼太郎氏に語ったお話によれば、アメノホヒはお釜に乗って空から来たのではなく、船に乗って大和の高天から来たようですよ(^o^)。
思い込みや先入観が強いと、あり得ないものもあるように見えてしまったり、あり得ないことを事実だと信じたり、「存在を否定するもの」が「存在を証明する証拠」に見えてしまったりするようです。思い込みや先入観が対象物を見る眼や判断をゆがめ、狂わせてしまうのですね<(_ _)>。
「古代の地形から『記紀』の謎を解く」のレビューに「でたらめもでたらめ!! 表紙の地図1枚で酷さが解る」とお書きになった「くま」さんも、きっとそんな思い込みや先入観でガチガチの方なのでしょう(^_-)。でも、標高が低く0m地帯やマイナスの所もある大坂平野が海になっている地図を見て「でたらめもでたらめ!!」という反応だとすると、地中海が干上がっていた頃の地図を見たらいったいどんな反応をするのでしょうね(^o^)。
表紙の地図
けれど「梅田」は「埋田」であったなど、大阪平野が海だったことはもう常識になりつつあるようですし、それどころか、近年は世界中で陸地が大きく揺れ動き、あちこちで火山や海底火山が噴火して、日本では西之島がどんどん大きくなって新しい陸地ができていますが、反対にツバルは水没・消滅が心配されていますよね。「陸地や海は変わらないはず」だというのは、目や判断を狂わせる根拠のない「思い込み」なのです。
今週はインドネシア・バリ島のアグン山の再噴火が連日報道されていますが、26日早朝の噴火では噴煙が山頂から3000~4000mの高さまで上がったそうで、警戒レベルが最高に引き上げられ、空港も閉鎖されて周辺住民10万人に避難が呼び掛けられているそうですし、雨期に入っていて火山灰による泥流の被害も出ているようです<(_ _)>。
メキシコシティ近郊に位置するポポカテペトル山は今月10日以降、大規模な爆発的噴火を繰り返しているそうですし、北海道駒ヶ岳では火山性地震が増加したというニュースもありました<(_ _)>。
この渡島半島の噴火湾(内浦湾)を臨む駒ヶ岳では、1942年11月に中規模噴火が発生していて、このときの噴煙の高さは海抜8000mに達し、山頂に長さ約1.8キロにわたる大亀裂が形成されたそうで、最近では2000年9~11月にかけて小規模な水蒸気噴火が相次ぎ、昭和火口から火山灰が飛散したそうです。
アイスランド最高峰のエーライヴァヨークトル山も、今年6月以降火山性地震が相次いでいて、火山上空からの飛行機での観測で、氷河の下でカルデラの直径が1km・深さ15〜20mに拡大しているのが確認されるなど火山活動が290年ぶりに活発化しているそうで、仮に噴火した場合は、規模が小さくても氷河が溶けて大洪水が周辺を襲うおそれがあるのだそうです<(_ _)>。
また、米アリューシャン列島のグレート・スキン島の火山でも、22日に山頂火口から上昇する噴煙が観測されていて、今年6月以降、体に感じない程度の火山性地震の発生回数が増加傾向にあり、43年ぶりに噴火する可能性があるのだそうです。
最近、大地震や噴火のニュースを聞くことが増えてきていると感じていたのですが、陸も海も激しく動き始めているのではないでしょうか<(_ _)>。