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山中地溝帯と海40 3万前の航海12

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2017.11.27 山中地溝帯と海40 3万前の航海12

 

私は、古歌や古典に記されている地形が今とは違うことに疑問を持って、風土記や万葉集などが作られた頃の海や陸は今とは違っていたのではないかと考えはじめたのですが、フィールドワークでそれを確かめているうちにどんどん時代が遡っていって、とうとう人類史から地球史にまで行ってしまいました(^o^)

 

そして分かってきたのは、46億年の地球史の中で人類史はその端っこの微々たる点にすぎないということでした。有史以前の現人類の発生まで遡ってもわずか2030万年にすぎないのです。

 

それなのに日本の古代史って、46億年の地球の歴史も2030万年の人類の歴史も全く無視して、微々たる点の中の日本という狭い範囲の1300年前に書かれた『古事記』のウソのつじつま合わせばかりをしていたということのようです。元々作り話なのですからつじつまなど合うはずがないのですが<(_ _)>

 

納得できなかった古代史と地形の変化の因果を辿っているうちに、これまで考えてみたこともなかった宇宙や地球の誕生、地球上の海や陸の誕生、地球の内部やプレートテクトニクスなどの知識を科学博物館などの自然科学系の博物館や本で知ることになり、宇宙や地球やニンゲンはカミサマが作ったものではなく、日本はイザナミが生んだものではないとただ否定するだけではなく、それらがどうやって生まれてきたのかを専門知識のない素人の理解の及ぶ範囲ではありますが、論理的に納得できる形で知ることができました(^o^)

 

海や陸地は不変のものではなく、プレートの動きによって陸地は水平方向にも垂直方向にも大きく動き続けていたことや、海には大陸の水平・垂直の移動による変化の他に気候変動による海進期や海退期もあって大きく上下していたことなどを、門外漢の私でも知ることができたのですが、科学博物館ではそういうことを研究し発信している一方で、そういう知識とは全く無関係に、3万年前の海は今と同じだと思い込んだままで航海実験の計画を立てたりもしているのですね<(__)>

 

私はここまで、全ての出来事は相互に関連し、影響し合っていると考えてきたのですが、学問や研究の世界は完全な縦割りで、人類史は人類史、地球史は地球史でそれぞれの分野の研究は全く別々のものなのでしょうか<(_ _)>

 

そういえば、このチームが草舟で海を渡ろうと計画したのは、3万年前の石器では丸木舟を作ることはできなかったはずだから草の舟だったのだろうという理由だったはずなのですが、去年科学博物館のシアターで見た「人類の旅–ホモ・サピエンス(新人)の拡散と創造の歩み–」では、その時代の人たちが帆を立てた木の舟で海原を渡ってオーストラリア大陸へ向かっていく映像になっていたので、あれ?なんだか変だな~と思ったのですが(^o^)

 

航海実験で使った草の船

 
イメージ 1

 
イメージ 2


 地球史を研究している人、気候変動や地球環境を研究している人、人類史を研究している人、シアターのストーリーやシナリオを作っている人、映像を作っている人たちは、相互の関連なしにそれぞれがそれぞれの思い込みに従ってやっているということなのでしょうか?
 
 
 

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