2017.11.26 山中地溝帯と海39 3万前の航海11
海水が塩辛いのは、食塩のもとであるナトリウムイオンや塩素イオンなどの天然にある元素が溶け込んでいるからなのですが、誕生した頃の海水は酸っぱい味だったのだそうです。
46億年前に地球が誕生した頃、地球内部から吹き出した多量のガスの中には水素や水蒸気、塩素が含まれていて、地球の温度が下がりだすと水蒸気が雨となって降りそそぎ、雨は地下に浸透して熱湯となって地上に吹き出すということを繰り返しながら海ができたと考えられているようです。
地球内部から吹き出した塩素ガスは雨に溶けて強い酸性を示す塩酸となったため、生まれたての海は酸っぱい味になっていたのだそうですが、その後、塩酸の海は長い時間をかけて海中の岩石の中の鉄やカルシウムなどを溶かして、海の水は酸性から中性に変化していったのだそうです。
海は誕生してから43億年の間ずっと同じ状態だったことはなく、その量を0から現在の13億5000万k㎥へ、性質を酸性から中性へ、味は酸っぱい味から塩辛い味へ、温度は熱湯から水へと変わり続けていたわけですね。
地球が生まれて46億年、海が誕生して43億年、内部から膨大な水を出し続けてきた地球は、現在は地球内部から出てくる水より、内部に戻って行く水の方が多くなっていて、計算上は10億年後には海水は全て無くなってしまうそうです<(_ _)>。
すると生命体を育むことのできる地球の寿命は後10億年で、地球はみずみずしく生命力にあふれた青年期をすでに過ぎ、壮年期から老境に入りつつあるということなのかもしれませんね~<(_ _)>。