2017.11.20 山中地溝帯と海33 3万8000年前の航海5
地図を見たら与那国島は台湾と西表島の中間よりやや西表島に近い所にあるようだったので、与那国島と台湾の間は200kmはないのではないかと調べてみたら、実際は107~110kmくらいのようでした。数値はちゃんと確かめてみないとだめですね<(__)>。
そういえば、「16世紀末にペルー沖で起きたM8級の地震によって東北地方に高さ2mの津波が押し寄せたという国際的なデータベースとして使われていた津波は、文献の書き写しミスだったことが分かった」という記事が先日の新聞にありました。津波があったのは1585.6.11で、地震が起きたのは1586.7.9だったそうですからこの二つには全く因果関係はなったわけですが、「地震があった」ことと「津波があった」ことを結び付けてしまったこのミスを元にシミュレーションした結果、「ペルー沖の地震で東北地方に高さ2mの津波が押し寄せた」という事実が作られてしまったようです<(_ _)>。
与那国島から近隣の都市までの距離は、沖縄県石垣市までが127km、沖縄県宮古島市までが160km、沖縄県那覇市までが520kmあるのに対し、台湾までの距離は110kmなので、与那国島からは日本のどの都市よりも台湾が一番近いのだそうです(^o^)。
以前、対馬からは釜山が見え、本土に行くより釜山の方がずっと近いので、対馬の人は映画を見たい時には高速船で釜山に行くのだと聞いて、距離で考えたことがなく「釜山は外国」だと思っていた私は驚いたことがあったのですが、与那国島の人たちも買い物や映画を見る時は台湾に行くのでしょうか?
ところでこの記事には、「当時は大陸の一部だった台湾から与那国島まで・・・」とあったので、それでは台湾はなぜ今は島なのだろう?いつ、どうして島になったのだろう?台湾も日本列島のような付加体で、大陸から剥がれて島になったのだろうか?と疑問に思ったので調べてみました。
台湾島はユーラシアプレートとフィリピン海プレートの境界上にあって、ユーラシアプレートがフィリピン海プレートの下に沈み込んでいるため隆起によって山脈が形成され、標高3000mを越える険峻な高山が数多く存在しているのだそうです。
これもプレートテクトニクスによる説明ですね。最近は、地形や地質などの説明は全て、「地球を作ったカミサマ」ではなくプレートテクトニクスによってされているようです(^o^)。
一体だった大陸と台湾を隔て、台湾を島にしている台湾海峡はいつできたのだろう?と台湾海峡を調べてみたら、この海峡の水域の半分は水深50m以内で深くはなく、いくつかの地域では海面より上に現れて澎湖諸島のような島や浅瀬を形成しているそうで、南北両端にそれぞれ1本の水道があって、深海に通じているのだそうです。
それでは台湾は、間氷期に海面が高くなると島になり、氷期に海面が現在より50m低くなると海峡の半分は陸地になっていたのですね。そして海面が100~150mも下がっていたというウルム氷期の最盛期には大陸と地続きになって大陸の一部になっていたということのようです。