2017.8.28 「塙」って?85 武蔵野台地の端(はな)74 田園調布八幡神社
宇佐八幡から次は田園調布八幡へ。この神社は丸子川に面した急斜面の台地の端にありました。
神社の前を流れる丸子川
あまり大きな川には見えませんでしたが、昔はハケからの湧水が豊富で、世田谷区岡本で谷戸川と合流し、さらに世田谷区野毛付近で等々力渓谷を流れる谷沢川と合流して、大田区田園調布付近で多摩川に合流していたそうですから、今よりずっと水量が多かったのでしょうね。宅地化によって湧水量は減少し続けているようです<(_ _)>。
現在の多摩川・野川・仙川・谷戸川・矢沢川
画面下を横に流れているのが多摩川で、合流する川は左から野川・仙川・谷戸川・矢沢川。黄色い部分は中世には海だった多摩川低地。この海と陸地との境が遺跡や古墳の並ぶ国分寺崖線です。学者さんたちは、多摩川低地は多摩川の氾濫原だとしているようですが、多摩川が氾濫して平野ができたのではなく、海退の後に海までの水路として残ったのが多摩川なのです(^o^)。
田園調布八幡神社 急斜面の上です
丸子川と八幡神社
この八幡神社にもやはり稲荷神社がありました。なぜか八幡神社にはどこでも稲荷神社が造られているようですね(^o^)。
↑には「創建は鎌倉時代の建長年間(1249年~1256年)と伝えられる」と記されていますが、中世に世田谷郷を支配していたのは吉良氏なのですから、この八幡を造ったのも吉良氏でしょう。