2015.9.20 諏訪湖と塩17 たばこと塩の博物館4
タバコと塩の博物館はとても興味深い所ですから、ここに載せた一部の写真や情報を見て「わかった」と思わずに、ぜひ出かけていって実際に見ていただきたいと思いますが(^o^)、行きたいけれどそう簡単には行けないという方のほうが多いでしょうから、とっておきの情報を!
ミュージアムショップでは塩に関する書籍も買ってきたのですが、これが眼からウロコがポロポロと落ちて世界観や人生観まで変わってしまうほどの内容でした。人間にとって欠かすことのできない塩は、世界の歴史や経済と深く繋がっていて奥が深いのですが、世界の塩湖や岩塩や塩田のことは、この一冊でだいたい知ることができます\(^o^)/。
世界各地の塩湖や岩塩の産地に実際に出かけて行って撮った写真が素晴らしく、例えどんなに高地でも、どんなに奥地でも、どんなに不毛で過酷な砂漠のド真ん中でも、人間のいる所には必ず塩があったのだということや、塩と人間のかかわりがよく分かります。
初めてマリの岩塩を見た時に、どうしたら板状の岩塩ができるのかと不思議に思ったことがこの著者が塩の旅を始めたきっかけだったそうですから、博物館で初めてマリの岩塩を見た私が持った、マリの砂漠の岩塩がとれるのはどんな所なのだろう? なぜ岩塩が大理石のような板状をしているのだろう? この板状の岩塩はどうやってできたのだろう? 大量の岩塩があるマリの砂漠はかつては海であり、砂漠になる前は塩湖だったのではないだろうか?といった疑問の答えはみなこの本の中に記されていました\(^o^)/。
表表紙
裏表紙
この本はミュージアムショップまで行かなくても本屋さんで取り寄せることができるだろうと思います(^o^)。
片平孝著「地球塩の旅 Looking for Solt」
日本経済新聞社発行 定価2400円+税
ISBN4-532-16487-7
受け売りや机上のつじつま合わせではなく、実際に自分で見て「なぜ?」を追求した本は示唆に富んでいて本当に面白いのです。「塩のなぜ?」を追及されたこの方は「塩探偵」ですね!
今週の新聞に藤森照信氏のコラムが連載されていて、私が「古代史探偵・推古」という名前を思いついたのは、藤森氏の「建築探偵」からだったことを思い出しました。以前「建築のなぜ?」を追及したこの一連の本が面白くて「建築探偵」にすっかりハマッていたのですが、その中で藤森氏が設計された「神長官 守矢史料館」のことを知って興味を持ち、いつか見に行ってみたいと思っていました。
『常陸国風土記』に記された常陸や関東の地理と歴史を訪ね回っているうちに大国主は実在の人物だったようだということが分かってきたので、それを確認しようと2009年に諏訪まで足を延ばした時、念願のその建物を見に行って、そこで「神長官 守矢史料館のしおり」に出会いました。そしてそこに記されていたことから、『古事記』が記したのは「天から降ってきたカミサマの話」ではなく「人間の話」であることを確信することができ、古代史の謎が解けてきたのです\(^o^)/。
このしおりの内容については「古代の地形から『記紀』の謎を解く」の第8章の2「神長官・守矢氏」をご参照ください。 アマゾンへ
神長官 守矢史料館
「建築のなぜ?」を追及するのが「建築探偵」なら、「古代史のなぜ?」を追及するのは「古代史探偵」だろうと考え、推理しているのは昔のことだからということで、「古代史探偵・推古」を自称することにしたのです(^_-)。
「学者の説の受け売りではなく、実地踏査からの自分の推理を書いたものである」ということを端的に表現できると思ったので、この本の著者名は「古代史探偵・推古」としたかったのですが、これは「本の内容がふざけたものだと思われてしまうだろう」ということで却下されてしまいました(^_^.)。