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諏訪湖と塩12 ユタ州とプレートテクトニクス2

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2015.9.14 諏訪湖と塩12 ユタ州とプレートテクトニクス2

 

ユタ州を地図張で確かめると、この地域はシエラネヴァダ山脈・コロラド高原・ロッキー山脈などに周囲を囲まれており、地図の色分けでは20003000mの高地のようです。

 

そこで標高を調べてみると、ユタ州の最高地点は4120m、最低地点は664m、平均標高は1860mだそうです。一番低いところでも高尾山(559m)の山頂よりも100mも高い所にあり、平均の高さは赤城山(1838m)の山頂くらいで、一番高い所は富士山(3776m)の山頂より350mも高いのですから、高山病になってしまいそうな高さですね(^o^)

 

大国主の時代には標高100mの山辺の道の近くまで海だったという推理を「奇を衒った説にすぎない」と切り捨てた某出版社の方々には、こんな高さのところに海があったなどということは想像もできないでしょうね。「あんたは頭がおかしいんじゃないか?」と言われてしまうかもしれません(^_-)

 

でもこれは、結果から原因を推理するというホームズの「逆の推理」の応用であり、「分析的推理」で論理的に導き出したものであって、私にとってはその方々の信じている古代史の方がずっと非論理的でとても納得できないものなのです(^o^)

 

今、目の前にある結果とは、

 

  ・標高1280mのところに広大な不毛の砂漠があり、海水より塩分濃度の濃い大きな湖がある。

  ・湖の西側は特に乾燥が激しく、年間を通してほとんど雨が降らない

  ・湖の西側には広大な砂漠と平原が広がっていて、湖の西側は260平方キロに渡って数十㎝の厚さに塩が積もったソルトフラッツ(塩原)になっている

 

ということなのですから、その合理的な原因として考えられるのは、

 

  ・この広大で平坦な砂漠はかつては海底であり、グレートベイスンは古代の海が閉じ込められた塩湖だったのではないか?

  ・砂漠は、乾燥した気候によって水が蒸発し、縮小していったグレートソルト湖の跡なのではないか?

  ・湖の西側の一面に厚く塩の積もったボンネビル・ソルトフラッツは、蒸発によって塩湖が縮小するにつれて塩分濃度が高くなった塩水が、端の方から飽和点を越えて塩の結晶となって残っていったものではないか?

  ・現在のソルトレイクは、東側の山から流れてくる川から流入する水によって水量と濃度が保たれ、まだ塩湖として残っている部分なのではないか?

 

  ということではないでしょうか?

 

これはプレートテクトニクスで説明するならば、インド亜大陸を乗せたプレートがユーラシア大陸を乗せたプレートの下に潜り込んだことによってヒマラヤが押し上げられ、その間にあった海が塩湖となったのと同じメカニズムで、ファラロンプレートが北アメリカプレートの下に潜り込んでできた高地と塩湖なのではないかと思うのですが。

 

ヒマラヤ山脈はどのようにできたのか?

イメージ 1

 

このメカニズムによってヒマラヤとチベット高原ができ、現在も標高4718mのところナムツォという塩湖が残っているのであれば、同じメカニズムによってロッキー山脈やシエラネヴァタ山脈やコロラド高原ができ、1800mのところに塩湖が残っていても不思議はないわけですし、山が落ち込んで平野と塩湖ができたと考えるよりはずっと理にかなっていると思いませんか(^_-)

 

私はプレートテクトニクスの理論に詳しいわけではありませんので、これはここまでに分かったことからの推理なのですが(^_-)、ユタ州西部の有名な観光地であるノッチ峰には、北アメリカで最も高い石灰岩の崖があるそうです。


地図ではノッチ峰の場所を探せなかったのですが<(_ _)>、「石灰は主として地質時代に生息していた石灰質の殻をもった海棲生物の遺骸などが堆積して地層化したもの」なのですから、これはノッチ峰を含むこの一帯が地質時代には海底であったことの動かぬ証拠であり、この推理の裏付けになるものだと思います\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/。

 

グレートベイスンはプレートが引き伸ばされて山が落ち込んでできた地溝ではなく、山が海底から押し上げられた時に取り残された海の跡でしょう(^o^)


ところで、去年9月の御岳山、今年に入っての口永良部島、箱根、桜島に続いて今日は阿蘇山が噴火したそうですし、西之島も活発な噴火を続けているようです。やはり最近は海底火山やプレートの動きが激しくなってきているのではないでしょうか<(__)>


 

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