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鹿島神宮の宮司は中臣氏?鹿島氏?16

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2017.5.7 鹿島神宮の宮司は中臣氏?鹿島氏?16

 

私はつい最近まで「日本会議」も「新しい教科書をつくる会」も全く知らなかったのですが、このところの一連のニュースを見ていて、「日本会議」・「神道政治連盟」・「神道教育を掲げる森友学園」は目的が同じようだし、「新しい教科書をつくる会」も同じことを言っているようだから、ひょっとすると根は同じで、全部同じ人たちがやっているのかな?と思いました。

 

この「新しい教科書をつくる会」の主張は

 

「学習指導要領は歴史学界の一部の空気に従う必要など全くありません。仮に歴史学界の学説がどのように展開しようと、歴史教育は国民としての自覚(ナショナル・アイデンティティ)を育てることを目的とし課題とする仕事であるからです。」

 

ということで、「新しい教科書をつくる会」の目的もやはり論理性も科学的事実も世界史との整合性も全く無視して「作り話の神話」に基づく愛国教育で「偏狭なナショナリスト」を作ることが目的のようですから<(_ _)>、ここにズラリと名を連ねている議員さんたちは、多分「日本会議」や「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」にも名を連ねている方たちなのでしょうね<(_ _)>

 

この「新しい教科書をつくる会」は「聖徳太子の肖像画」が教科書に載っていないことも非難していますから、「聖徳太子」の名前ばかりではなく肖像画も復活させようとしているようです。「仮に歴史学界の学説がどのように展開しようと」、「肖像画が他人のものであろうと」、そんなことは一切無視して「虚偽の神話」と「虚偽の神話に基づくナショナル・アイデンティティ」を死守するということのようです<(_ _)>

 

昨日、首相は2020年に新憲法施行を目指すと宣言しましたが、これらの一連の動きは全て改憲のためだったということでしょうか。

 

先日のコラム「あすへの話題」に、「聖徳太子をどうお呼びするか」と題して法隆寺の管長さんが、

 

ギリギリと事実を詰めてばかりでは夢が失われる。「これはウソだ、事実ではない」などと目くじらを立てず、ふわっとしておいたほうが良いのではないか。よく分からないものは「よく分からない」のままでいいのではといいたい

 

とお書きになっていましたが、その論拠は「聖徳太子というのは後から付いた名前だと強調するのが狙いなら、如何なものか。じゃあ歴代天皇はどうするのか。天皇の呼称はいずれも没後の諡だ」ということなのですが、これは「新しい教科書をつくる会」の文書の主張そのままですね<(_ _)>

 

聖徳太子を祀る法隆寺としては、「クリティカルシンキング」でギリギリと事実を詰められたりすれば「ストーリーが崩壊してしまう」から迷惑だということなのでしょうけれど<(_ _)>、「聖徳太子」はよく分からないことや夢なのではなく、事実を隠すために意図的に作られたウソなのです。意図的に作られたウソを「夢」と言い換えて「この国の歴史」として子供にすり込み続けるということの方が「如何なものか」と私は思うのですが・・・・・

 

法隆寺が秘仏とする聖徳太子坐像 

イメージ 1

イメージ 2

 

作り話にはどうしても矛盾が出てきてしまって検証やクリティカルシンキングには耐えられませんから、今は権力で抑えたり隠したりできたとしても、この先いつまでもは続かないだろうと私は思います。「真実は時の娘(Truth is the daughter of time.)」であって、「権威の娘」ではないようですから(^_-)

 
 

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