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諏訪湖と塩10 ボンネビル・ソルトフラッツ

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2015.9.9 諏訪湖と塩10 ボンネビル・ソルトフラッツ

 

ソルトレイクは塩湖であることが分かったので、「巨大な淡水湖」と記されていたボンネビル湖が本当に塩湖ではなく淡水湖だったのかを調べようとしたのですが、出てきたのは「ボンネビル湖」ではなくボンネビル湖の跡だという「ボンネビル・ソルトフラッツ」でした(^_^.)

 

でも、このボンネビルフラッツは100平方マイル(260平方キロ)にも及ぶ塩湖の跡にできた平原(塩類平原・ソルトフラッツ)だと記されています。


ボンネビル・ソルトフラッツ

 

写真を見ると確かに一面の塩の原で、ここには「塩湖の跡にできた平原」だとはっきり書いてありますし、淡水湖が干上がった跡に大量の塩が残るはずはありませんから(^_-)、やはりボンネビル湖は淡水湖ではなく塩湖であり、水が干上がった跡は大量の塩分を含んだ砂地になっていたのです!

 

このボンネビル・ソルトフラッツは標高が約1282mという高地にあるそうですから、どんなに内陸でもどんなに標高が高くても、やはり「塩(ソルト)」が地名に付いている所は塩のある所だったようです\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/。

 

多分「ボンネビル湖は巨大な淡水湖であった」と書いた方は、ボンネビル湖は高地にあったのだから淡水湖に決まっている」という固定観念から確認もせず、ソルトレイクはその一部だとしながらその地名やソルトレイクが海水より塩分濃度が高い塩湖であることなどとの関連を考えてもみなかったのでしょうね(^_-)

 

そしてその記述を読んだほとんどの方は書かれていることをそのまま事実だと信じたのではないでしょうか(^o^)。『古事記』や、それを解釈した『古事記伝』に書かれていることを、検証も確認もせずに事実だと信じた歴史学者さんたちのように・・・・

 

「発見を妨げる最大の障害は無知ではなく、知っていると錯覚することである」(ダニエル・J・ブアスティン)というのはこういうことなのでしょうね(^_-)

 

ソルトレイクについて無知だった私は、それはどこにあるのか?なぜ「ソルトレイク」なのか?その塩はどこから来たのか?などたくさんの疑問を持ったのですが、ソルトレイクを知っている(と思っている)方たちは疑問など持たなかったのでしょうから(^o^)

 

実はこのブログは、古代史への疑問についてあれこれお喋りをしていた時、「そんなこれまで誰も疑問を持たなかったようなことに疑問を持ったということ自体、一種の才能ですよ。その疑問をブログに書いてみませんか」という友人の一言がきっかけで始まったのですが、「理解できない、疑問を持ってしまう」ということが「一種の才能」だという見方は、私にとってはそれこそ固定観念をひっくり返されたような驚きでした(^_^.)。それまで私は「疑問を持つのは自分が無知で、知識や能力が足りないからだ」と否定的に考えていたのですから(^o^)

 

「疑問を持つのは良いことだったのだ」というコペルニクス的転回で、それ以来このブログが続いているのですが(^o^)、現在のような展開を望んでいたわけでも目指していたわけでもなかったにもかかわらず、ひたすら疑問を追求していたら、次から次へと固定観念をひっくり返すような思いがけないものが見えてきてしまったのです(^_-)


ところで、今日はすごい雨でしたね~。ユタ州に降る何年分もの雨が今日一日で降ってしまったようです(-_-;)。
 

ソルトコレクション

 

シチリア島の塩と南極海流の塩です。どちらも海の塩ですが、南極海流の塩の方が結晶が大きくて透明です。

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