2017.3.12 宇佐神宮39 アマテラスは男だった!!7
ある脱北者の少女の手記には「自分が不幸だと感じたことはなかった。公開処刑を見てもそれが普通で、どこの国でもそうしているのだと思っていた」とありましたが、幼児期から「偉大な将軍様」と唱和させられてきた子供たちは、他の価値観を知らないのですから、体制への疑問も批判も持つことはないわけですね<(_ _)>。その少女が脱北したのも体制批判からではなく、飢餓に耐えられなくなったためだったそうですが。
大人でも、洗脳によって殺人者になってしまったオウムの信者たちは「殺してあげることがその人のためになるのだと信じていた」と言っていましたが、幼児期から他民族への差別や選民意識やウソ八百の「国家神道」や「以テ天壌無窮ノ皇運ヲ扶翼スヘシ」(すべての徳目は皇室の存続のためにある)という教育勅語をすり込まれた子供たちは、他民族を排斥し、主義主張の異なる人たちを攻撃して抹殺することが正義だと考えるオトナに育ってしまうのではないでしょうか<(_ _)>。
先日「日本は北朝鮮になろうとしているのでしょうか?」と書いたのは、そういう洗脳への危惧からだったのですが、
非論理的なウソ八百の「国家神道」を信じ(させられ)た人達は、日本人(自分たちの先祖や天皇家の先祖)が朝鮮半島や中国やその他世界中からやってきた人たちの子孫であることなど考えてみたこともないのでしょうね。
洗脳で犠牲になるのは子供達なのですから、親は自分の子供たちにそのような教育を受けさせてはならないと私は思います。少なくても今の日本では、そうでない教育を選ぶことができるのですから。
でも、親や国家(政府)が狂信的な信条を持ってそれを始めた場合は、子供には洗脳を免れるすべはないのでしょうね。子供は親を選ぶことも生まれてくる国を選ぶこともできないのですから、日本をそういう国にはしたくないと思うのですが、「日本会議」関係の学校ではすでにそういう教育を始めているのだそうです<(_ _)>。
森友学園のことにしても、たまたま金額のことが問題にならなければ、そういう学校ができることも、そこでどんな教育がされるのかもほとんどの人が知らないうちに4月には開校していたのでしょうから、籠池氏にすれば「なんでウチだけが?」ということなのでしょうね<(_ _)>。
籠池氏は幼稚園経営から手を引くつもりはない、5年後くらいには開校したいと言っていましたから、「死んだふり」をするのは長くても5年ということでしょうか。
ところで、森友学園が取得した国有地は、もともとは水田だったところで、1970年前後に宅地化された土地なのだそうです。それがどの辺りにあるのか分からなかったので地図で探してみたら、瑞穂の國記念小學院の建設地は「豊中市野田町10」で淀川の北岸の平地にありました。
標高を調べてみると4mでしたから、確かにここは4~5世紀には海だった所であり、その後徐々に湿地化して江戸時代に干拓によって水田になった所のようです。
「古代の地形から『記紀』の謎を解く」の表紙に使ったのは、奈良盆地がまだ海だった東征の頃の予想地図ですから、大阪の生駒山以西はみな海になっていますが、海面が下がった後も江戸や明治の頃まで、場所によっては戦前まで、標高の低い所はまだ沼や池や湿地だったのです。