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宇佐神宮4

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2017.1.30 宇佐神宮4
 
先日の記事によれば、宇佐神宮の由緒には
 
「八幡大神は欽明天皇の御代の571年に初めてこの宇佐の地に御示現になり、『われは誉田天皇広幡八幡麿呂なり。我名をば護国霊験威力神通大自在王菩薩と号す』と告げられた」
 
と記されているとのことなのですが、これは先日書いたように、「菩薩」「天皇」などの言葉が使われていることからみて宇佐神宮の成立を記したものではなく、8世紀以降に造られたオハナシのようです。
 
初めは支配者(古代の小部族国家の王)夫妻を祀る祖廟として子孫によって造られ、子孫によって祀られていた神社には、時間が経つにつれて次々にいろいろな祭神が加えられていき、その「御神徳」もどんどん増えていったようですが、それにつれて由緒も手直しされ(?)、いろいろ権威を増すような不思議なオハナシや有難いことが書き加えられていったようです(^o^)
 
例えば、神代や古代にはなかったはずの「車」の御祓いや「交通安全」の御神徳だとか、大学・高校・中学などの受験合格の御神徳だとか・・・・(^o^)。実証も検証も必要ないのですから、「時流に合わせて書いたもの勝ち」ということなのでしょうね(^_-)
 
相模国一之宮の寒川神社のカミサマは全ての悪事災難を取り除いてくれる八方除けのカミサマだそうで「あなたのお願いなんでも叶えます」と掲げてありましたから、寒川彦命(相武彦)はこれ以上付け加えるものはない究極のカミサマのようです(^_-)。「一之宮探訪」に初めて行った時には、1月だったせいか周辺には参拝者があふれていて、いくつもある広大な駐車場も全て満車で神社には近づくこともできませんでした<(_ _)>
 
寒川神社
イメージ 1


由緒 祭神は寒川比古命と寒川比女命(相武国の王夫妻) 
イメージ 2

そこで宇佐神宮の御神徳は何だろう?と調べてみたのですが、H.Pには載っていませんでした。でも、開運・厄除け・病気平癒・健康・交通安全などのお守り、家内安全・商売繁盛の神札、家内安全・商売繁盛・事業発展・海上安全の木札などが販売されているそうですから、これが現在の御神徳なのでしょうね。中世の武将たちが信心し手を合わせた「武運」は、現在の八幡大菩薩の御神徳には入っていないようです(^_-)
 
この8世紀以降に作られたと思われる由緒をそのまま信じることはできないのでちょっと調べてみたのですが、やはり宇佐神宮の由緒(成り立ち)には、上記の由緒とは全く内容の違うものがいろいろあるようですね。
 

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