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穂高神社と安曇野124 安曇族(海人族)62 お稲荷さんって?

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2016.11.11 穂高神社と安曇野124 安曇族(海人族)62 お稲荷さんって?

 

お稲荷さんがみんな「正一位」なのは、総本社の伏見稲荷大社が「正一位」だからということのようです。なるほど、それで小さな稲荷社や道端の祠でさえも「正一位」という最高の位階を持っている理由は分かりました(^o^)

 

でも、広大な伏見稲荷大社から道端の祠まで、お稲荷さんってどこにでもありますよね。それぞれが違うカミサマを祀っている「神社」とは、それぞれの氏族の祖廟として造られたものだったのではないか?と考えた時、稲荷神社がどこにでもあることが腑に落ちませんでした<(_ _)>。誰の先祖でもないお稲荷さんっていったい何なのだろう?

 

全国に数知れずある「正一位のお稲荷さん」の総本社が伏見稲荷大社だということは、全国の稲荷神社は伏見稲荷大社の出店であり、フランチャイズだということでしょうか(^_-)?勧請するというのは、伏見稲荷大社がフランチャイザーで全国の稲荷神社や稲荷社がフランチャイジーということなのかもしれません(^o^)

 

先祖を売ったり譲ったりするわけにはいきませんが、稲荷(キツネ?)は誰の先祖でもありませんから、お稲荷さんは誰とでも気軽にフランチャイズ契約を結べたのでしょう。伏見稲荷大社とフランチャイズ契約をして勧請を受ければ、「正一位」の神社を造ってその神職になれたということのようですが、もちろんタダのはずはありませんから(^_-)、伏見大社には莫大な契約料やロイヤルティー収入があったということなのでしょうね。全国のおびただしい稲荷神社の数をみると、大成功したビジネスモデルのようです(^o^)

 

お稲荷さんは神職の先祖を祀っているわけではありませんから、収支が合わなくなればあっさり放棄されてしまったのではないでしょうか(^o^)。忘れられたような稲荷社や祠が至る所にあるのはそれが理由なのかもしれません(^_-)。今でも新しいカミサマは次々に作られていますし、新興宗教と呼ばれるものも次々に現れてはいつの間にか消えていっていますものね。

 

平成22年にできた新しい神社・清明宮

 
イメージ 1

ここの祭神は↓の二人です。宗教になっているのかどうかは分かりませんが(^o^)

 
イメージ 2

 

でも、今はお稲荷さんの総本社になっている伏見稲荷大社も初めからキツネを祀っていたはずはありませんよね。キツネやキツネを祀る人に最高の位階である「正一位」や位田(領地)が与えられたはずはありませんから、この神社も元は誰か(皇族や王族、貴族などの神別・皇別氏族)の祖廟として造られたものだったのではないでしょうか。

 

『山城国風土記』にはその縁起が「秦氏の祖霊として創建」と記されているそうですが、どんなことでも書くことはできますから、『山城国風土記』に書いてあるからといってもそれが事実であるかどうかは分かりませんし、「秦氏」はみんなが同じ先祖から派生した単一の氏族ではありませんから、「秦の○○」の先祖を祀る祖廟ならともかく、「秦氏」の祖廟や祖霊というものがあったのかどうかも分かりません。

 

この記述から分かるのは、少なくてもこの風土記が記された時代には、ここは「稲荷社」ではなかったということと、その頃は「神社とは祖霊を祀るために造るものだ」ということが常識だったということでしょう(^o^)

 

ところで、「伏見稲荷大社」で思い出したことがあります(^o^)2012年に京都から大阪まで「西国街道」を辿ってみようと出かけた時、私は伏見稲荷にも行ったことがなかったので行ってみたかったのですが、前の道を通るだけの時間しかありませんでした<(_ _)>。でも、通り過ぎる時に、伏見稲荷大社の周辺の道路にずらりと「藤森神社祭礼」の旗が立ち並んでいるのを見て、伏見稲荷大社なのに、なぜ藤森神社の祭礼なのだろう?この辺りの人達は、伏見稲荷大社の氏子ではなく、藤森神社の氏子なのだろうか?と疑問に思ったのです。


 西国街道
イメージ 3


 

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