2016.7.21 穂高神社と安曇野39 大陸棚って?3
大陸棚で沿岸国が何を行うことができるかや、外国の船が通航するための条件などは、国連海洋法条約によって水域毎に定められているのだそうですが、大陸棚は浅いので日光が届きやすく、植物プランクトンが繁殖するために魚が集まる好漁場であるうえ、海底油田などの資源があって国家間の経済的な利害が絡むので、境界を決めるのは難しいようです<(_ _)>。
そのために尖閣諸島やら竹島やらともめごとが絶えないわけですが、今一番大きな問題になっているのは、中国が南沙諸島は中国の領土であり、その周辺は中国の領海であると主張し、国際司法の判断に従うつもりはないと言っていることですよね<(_ _)>。
国際法があってもそれを全ての国が順守するのでなければ意味はないわけですから(T_T)、今度の選挙で改憲派が過半数を占めるようになった背景には、実効支配という中国の実力行使に対してなす術がないという危機感があったのだろうと思います<(_ _)>。自分のものにしようと武装してやってくる中国の船に対して、放水したり「来ないでください。出て行ってください」と拡声器で言ってみたりしてもなんの効果もないわけですから。
でも利害を巡る局所での衝突があっという間に拡大して世界大戦になっていったのがこれまでの歴史ですよね。また同じことが繰り返されるのでしょうか(T_T)。
「戦争とは爺さんが始めて、おっさんが命令し、若者たちが死んでゆくものだ」
でも、始めるのも命令するのも一般庶民の爺さんやおっさんではなく、自分たちは絶対に戦場になど行かないし危険な目に合ったりひもじい思いをしたりすることもない、昔なら王族・貴族などの支配階級であり、今なら議員バッジを付けた人達であって、戦場に送られて死ぬのは一般庶民の若者なのですよね<(_ _)>。
何が何でも自分のものだと主張する海にはどんな資源があるのかと調べてみたら、大陸棚には石油や天然ガスやメタンハイドレードなどが豊富にあり、深海底にはニッケル、コバルトなどの希少金属を含むマンガン団塊やコバルト・リッチ・クラスト鉱床、海底熱水鉱床などが存在しているそうです。
まだ海底資源の存在が知られていなくて、暗礁を人工島にしたり深海の資源を取り出したりする技術がなかった頃には何の問題も無かった海が、それらの技術が発展して大きな経済的価値を生み出すようになってしまったために、これから先は海が人間の欲望の対象となって限りない紛争のタネになって来るのでしょうね<(_ _)>。
労力を人手に頼っていた時には必要とされていた移民は、機械やロボットの進歩によって職を奪う邪魔者として排斥されるようになってきていますし、新しい技術を開発しそれを手にした人と、それによって排斥された人々との間の格差がどんどん開いてきて、その不満や閉塞感がテロを拡大させているように思われ、技術の革新や進歩がごく普通のニンゲンをだんだん不幸にしているような気がしていまいます<(__)>。
そして欲のために戦争が起きれば、核兵器などの武器の革新と進歩は当事者だけではなく、人類全体を絶滅の危機にさらすようになってきていて、人類滅亡までの終末時計の残り時間はもうわずか3分になっているのですよね(T_T)。
欲と言えば、公金を私的な買い物や飲食や贅沢旅行に使っていたという舛添前都知事のニュースを見ていたら、ローマで美人市長が誕生したというニュースが同時に流れていました。なんで?と思ったら、ローマの前市長も公金での家族との飲食や贅沢旅行が発覚して辞職したのだそうです<(_ _)>。
ヒトが権力を得るためにやることや、権力を手にした人たちがやることは、古今東西、何時でも何処でも本当に変わらないようです<(_ _)>。