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穂高神社と安曇野40 大陸棚って?4

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2016.7.22 穂高神社と安曇野40 大陸棚って?4

 

先日の「海の日」の夜、「黒潮を漂流」という番組があったので、黒潮に流されるとどこまで行ってしまうのだろう?と思って見てみました(^o^)。潮流が大きく南に蛇行している時には鳥島に漂着するようで、江戸時代には100人以上が鳥島に漂着し、そのうち80人が生還していたのだそうです。

 

設備の整った最新のヨットでの漂流実験の映像を見ていて、やはりヒメガマの小舟で黒潮を横切り、大海原をどこかの島に行きつく可能性は初めから無かったようだと思ったのですが、改めて調べてみると「赤道付近から北上してくるこの海流は、膨大な量の水が海の中を川のように速いところでは秒速2m、時速7.2knのスピードで流れていて、手漕ぎの船ではとても横切れず流されてしまうので、船乗りたちは昔から黒瀬川と呼んで恐れていた」のだそうです。


手漕ぎの草の舟での「3万年前の航海再現実験」を計画した方々はそのことをご存知だったのでしょうか?

 

それはさておき、その番組に続いてパラオの美しい海が写ったのでとりあえず録画ボタンを押しておいたのですが、先ほどそれを見てみたら、なんとこの番組の内容は、映像と物証と解説でここまでの推理をそのまま立証してくれていました\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/。

 

日本の3000km南にあるパラオは南北600の島々からなる国で、無人島はウミガメの産卵場所になっており、海にはサンゴや魚の種類が多いのでダイバーのメッカになっていて、年間8万人ものダイバーが世界中からやってくるそうですが、この番組はパラオの海の美しさを映像で紹介する番組ではなくて、2万年前には海面がどこにあったかを示す確実な物証を世界で初めて水中カメラが捉えた記録だったのです(^o^)

 

パラオは海底火山が生まれるホットスポットで、7000万年前からの地球の歴史を知ることのできる地形のミュージアムなのだそうで、この番組の中にはここまで推理してきた「陸地は全て海底で生まれた」ことや、「大陸棚は氷河期には陸地や波打際であった」ことや、「ツバルや南沙諸島は3万年前には大きな島であった」ことを立証できる映像や解説がたくさんありました\(^o^)/。

 
イメージ 1

イメージ 2

たぶん「海の日」に因んで放映された番組だったのでしょうけれど、普段の夜はニュース番組くらいしか見ていない私がこの番組に気が付いて録画しておいたのは本当に偶然でラッキーでした(^o^)

 

もしこの番組を見たのが去年の「海の日」だったら、去年の夏にはまだプレートテクトニクスもジオパークも地球46億年の歴史も知らなかったので<(_ _)>、何のことかよく分からないまま「なんてきれいな海でいい景色なのだろう」というような感想しか持てなかったかもしれませんが、ここまでの推理を経た後だったのでいろいろなことを理解することができました\(^o^)/。

 

やはり「視覚を真に司るのは目ではなく知識」であって、その時に自分が持ち合わせていた知識の分だけしか見ることができないし、理解することもできないということのようです(^_-)





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