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穂高神社と安曇野36 草の舟での航海9

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2016.7.15 穂高神社と安曇野36 草の舟での航海9

 

先日南シナ海に中国が作った人工島は「島ではない」と国際司法が判断を下したというニュースがありました。

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その判断の論拠は、「干潮時には現れるが満潮時には水没するものは低潮高地(暗礁)であって島ではないから領海を設定できない」ということなのですが、海面の高さは変わらないことを前提としているこの論拠はとても危ういものだと私は思います。ツバルの水没が心配されているように、海面の高さは不変ではないのですから。

 

中国が人工島を作った南沙諸島とは、「南シナ海南部に位置する島・岩礁・砂州からなる島嶼群で、岩礁・砂州を含む約20の小島(およそ島と言えるものは12)があってこれらの多くは環礁の一部を形成している。」のだそうですが、現在の海面の高さでは南沙諸島は島ではなく暗礁だとしても、もし海面が今より5m下がれば、南沙諸島は現在のツバルと同じ最高点が5mの島になるということであり、反対に海面が5m上がれば、現在のツバルは南沙諸島のような低潮高地(暗礁)になってしまうということなのですよね。

 

全ては地形も海水面も不変のものだということを前提にして考えられているようですが、海面の高さは一定ではなく大きく上下しており、現在の海面の高さでは見えなくなっているだけの島(低潮高地)がプレートの境界付近にはたくさんあると思われます。それらを人工的に島に仕立ててしまう技術が出来てしまったのですから、現状に手を加えることを一切禁止でもしない限り、この手の紛争はこれからどんどん増えていくのではないでしょうか<(_ _)>

 

海底を探査して低潮高地を見つけ、中国がやっているように島に仕立てて自国の領土と領海だと主張することができるということになれば、すさまじい低潮高地の争奪戦が始まってしまい、行き着くところは世界戦争、そして人類の絶滅かもしれません(T_T)

 

もし現状に手を加えることを一切禁止したとしても、海面が下がってきて島が現われればその領有権を各国が争うのでしょうしね<(_ _)>

 

3万年前の航海再現実験は15日以降ということになったようですが、航海中の水や食料はどうするのだろう?とこの実験を新聞で知った時から私は気になっていました(^_^.)。海の上で調達することはできませんから、3万年前には必要なものは全て持って出航したはずですが、どこに島があるのか分からず、そこまで何日かかるのかも分からなかったとすれば、何をどうやってどのくらい用意したのだろうか?と

 

山歩きの時も水・食料は持っていくわけですが、前もってルートとコースタイムを調べ、何日かかるか、水場はどこにあるかなどを知った上で、必要な水・食料はどれだけかを計算し、その間日持ちのするものを選んで用意するわけです。

 

でも缶詰やインスタント食品やレトルト食品などの日持ちのするものがなかった3万年前に、行先も日数も分からない「冒険」なるもののために何をどれだけ用意したのだろう?もし運よくどこかに辿りつけたとしても、そこに水や食料になるものがあるかどうかは分からないし、もし何も無かった時に戻って来られるかどうかも分からないのに?と現実的なことを考え、それは「冒険」ではなく「補陀落渡海」ではないかと思ったので、そんな無謀なことをしたはずはないから、12日で行くことができる距離にあり、ダメなら戻って来ることもできる、見えている島を目指したのだろうという結論に至ったわけです(^o^)

 

そもそも当時大量の水を運ぶことのできる容器などなかったのではありませんか?丸木舟さえ作れなかったという3万年前の石器で「水も漏らさぬ容器」など作れたはずがありませんし、きっちりと蓋ができる容器でなければ揺れる舟の上で水はこぼれてなくなってしまったでしょうし<(_ _)>

 

と疑問でいっぱいになっていたら↓のページを見つけました(^o^)

 

でも、3万年前にはあったはずのないペットボトルや魚肉ソーセージやコンデンスミルクや素麺を持っていくのは反則ではありませんか?伴走船には漕ぎ手の交代要員も乗っているようですし。

 

三万年前の航海徹底再現実験というより、まるで大掛かりな冒険ごっこのようですが、多分こういうものがいわゆる「ロマン」というものなのでしょうね(^_-)

 
 

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