2015.8.17 プレートテクトニクスと『日本沈没』
この大陸の移動についてさらに調べてみると、2億5千万年前のパンゲア大陸(超大陸)も、それ以前にあった大陸が次々に衝突してできたものだそうで、過去20億年の間に4回か5回、地球上の全ての(あるいはほぼ全ての)大陸が集まった超大陸が形成されたと推定されているということが分かりました。地球上の陸地は不変不動のものではなく、絶え間なく離合集散を繰り返していたようです。
2011年の東日本大地震の震源となった三陸沖には、北アメリカプレートと太平洋プレートの境目の日本海溝があり、フォッサマグナより東側の日本(東北日本孤)を乗せている北アメリカプレート(オホーツクプレート)に対して、太平洋の広範囲を乗せている太平洋プレートが年間約8cmの速さで東南東から押し寄せ、青森県から千葉県にかけての沖合にある日本海溝を境にして東北地方・関東地方の下に沈み込んでいるのだそうで、東日本大震災ではこのプレートが大きく動いたようです。
すると東日本大震災後の4年間で三陸沿岸が30㎝余り隆起したことが確認されているのは、オホーツクプレートが太平洋プレートによって30㎝余り押し上げられたということなのでしょうか?最近あちこちで大地震が起きているのは、この大陸の移動(プレートの移動)が地球規模で活発になってきているということなのかもしれません<(_ _)>。
桜島が地殻変動によって膨張しているという報道に続いて、昨夜はエクアドルの火山の噴火の報道もありました。南米エクアドルで、首都キトの近郊にある標高6000mの活火山「コトパクシ」が140年ぶりに噴火し、上空8000mに達する噴煙が確認され、非常事態が宣言されたのだそうです。ますます現実が小説に近づいてきたような・・・・・
エクアドルの噴火を調べていたら、関連してメキシコやインドネシアやチリでも今年噴火が起きていることが分かりました。
7.12 メキシコ西部でコリマ山が噴火し、住民70人が避難して空港は閉鎖
7.10 インドネシアのラウン山が噴火し、バリ島など4空港閉鎖
6.16 インドネシアのスマトラ島でシナブン山が噴火し、住民1万人超が避難
5.30 南米チリでカルブコ火山が3度目の噴火をし、住民が避難
5.25 エクアドルのガラパゴス諸島のイサベラ島でウォルフ火山が噴火
4.22 南米チリでカルブコ火山が2度の噴火をし、住民が避難
3.3 チリでビジャリカ山が噴火し、住民が避難
1.13 トンガで、首都ヌクアロファの北約60キロの沖合で火山が噴火
やはり地球規模の大きな変動が起きているのかもしれません。以前耳にしたことのあるムー大陸やアトランティス大陸などの「消えた大陸」のことをふと思い出したのですが、それらの大陸は、ひょっとするとこのプレートの移動によって海の底に沈んだり、山の上に押し上げられたりして消えてしまったのかもしれませんね(T_T)。
昨日たまたま博物館で、現在の山や陸地を削って均していくと、地球全体が水深2500mの海になってしまうということを知って驚いたのですが、地球は本当に完全な水の惑星だったのですね!
私たちが拠り所にしている「母なる大地」は噴火やプレートの衝突によって海の底から押し上げられ、一時的に水面に顔を出していたに過ぎない不安定な頼りないものだったようです(T_T)。
やはり「悠久不変の大地」は作家や詩人や歴史学者の幻想やロマンや思い込みだったようで、大地や地形は不動でも不変でもなく絶えず変化し続けていたのですから、古代史の解釈はその当時の地形に即して考えることが必要だったのです。