2016.5.14 地質標本館
地質や岩石についてもっと知りたいなと思ったら、筑波に地質標本館という施設があることが分かったので日曜日に行ってみたのですが、ここには興味深いものがたくさんあったのですっかり長居してしまいました(^o^)。
外には柱状節理の溶岩の展示があって、フォッサマグナパークでは見ることのできなかったチューブ状の溶岩ってどんなものなのかを思いがけずここで見ることができました\(^o^)/。
断面がほぼ六角形のチューブ状の溶岩
行きそびれたフォッサマグナパークにはこのチューブ状の溶岩が直径12mも重なった日本最大の枕状溶岩があって、この溶岩が水中で流れ出したことを示しており、その上の地層からは二枚貝の化石も見つかっているそうですから、やはりフォッサマグナは、ナウマン博士の説のように地面が落ち込んでできた溝ではなく、ここまで推理してきたように1600万年前頃に付加体が裂けてできた海であって、海底火山の噴火や噴出物の堆積や隆起などによって長い時間をかけて陸地化したということのようですね\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/。
標本館の中に入ると、ロビーの正面のガラスの向こうに先日見てきたばかりの明星山の大絶壁の褶曲した岩肌が見えたのでビックリし、あんなものをどうやってここまで運んできたのだろう、と呆然としてしまったのですが、説明を見ると明星山の岸壁ではなく、宮城県牡鹿半島牧の崎の岸壁を現地で型取りして作った実物大のレプリカでした(^o^)。
1億5000万年に海底で形成された砂岩と頁岩の層が、1億1000万年前に地殻変動によって押し曲げられてできた褶曲層なのだそうですが、明星山の大絶壁の褶曲を見てきたばかりだったせいか、レプリカだと分かっても圧倒されるような迫力を感じました。食品サンプルンしても、このようなレプリカにしても、本物そっくりに作るその技術の高さには驚くばかりです(^o^)。
それにしてもプレートの境目にあって、遠くから運ばれてきて海から押し上げられた付加体と、海底から隆起してきた火山やその噴出物でできている日本列島は、どこを見ても地球の歴史を語るジオサイトであり、列島が丸ごとジオパークだということのようですね(^o^)。
そして、それが変化にとんだ日本の美しい景色を作り出しているわけですが、それは人間の力ではどうすることもできない大地震や火山の噴火や大津波などの自然災害と背中合わせなのだということのようです<(_ _)>。
まさにドナルド・キーン氏が記されたように「ふんだんな美しい光景それ自体の陰にこそ、日本の生活の現実の困難がひそんでいた」ということなのですね(T_T)。