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糸魚川ジオサイト6 小滝川ヒスイ峡2

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2016.5.13 糸魚川ジオサイト6 小滝川ヒスイ峡2
 
明星山は3億年前のサンゴ礁が移動してきてできた石灰岩の山だと書いてありますし、道で拾った石も白かったのですが、実際に見た絶壁は黒っぽくて、石灰岩のようには見えませんでした。
 
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でもこれは前日から雨が降っていて水分を含んでいたからのようで、フォッサマグナミュージアムにあった写真では岩肌は白でしたから、晴れて乾いている時は白い岸壁のようです。川に落ちているのも白い石ですしね。たまたまその時に自分が目にしただけのものが全てだと思うのは間違いの元ですね(^o^)
 
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ミュージアムには陸になっていく糸魚川という展示がありました。元を辿ればプレートの上に乗っている陸地は全部海の底だったのでしょうけれど、地質や石からいつ頃まで海だったのか(いつ頃陸地になったのか)が分かるわけですね。
 
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↑の図は日本海側から見ているので、西と東が逆になっていますが、糸魚川―静岡構造線の西側(この図では右側)には、深海底の砂岩・泥岩や石灰岩、海底火山の噴出物の他に陸上火山の噴出物の層もあります。フォッサマグナパークの露頭では、西側の岩石は4億年前のものとなっていましたから、こちら側は4億年前にはすでに陸地になっていた古い地層で、陸上火山の噴出物も4億年以上前の古いものから最後に噴火した時の新しいものまであるのだろうと思います。
 
東側(左側・フォッサマグナの側)は海底にたまった砂岩・泥岩や海底火山の噴出物でできているようですが、フォッサマグナは1600万年前頃に付加体が裂けて6000mの海になってしまった所なのですから、それ以前の古い地層や岩石は無いはずで、1600万年以降に海底にたまった砂岩・泥岩や海底火山の噴出物でできているのは当然ですよね。ただし焼山だけはここが陸地になった後で、3000年前頃にできた新しい火山だそうですから、陸上の火山の噴出物でできているのでしょうけれど。
 
焼山
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フォッサマグナパークでも、糸魚川―静岡構造線の東側(↑の図では左側)の岩石は1600万年前のものとなっていましたが、もしナウマン博士の説のように、フォッサマグナが落ち込んで地溝帯になったのであれば、フォッサマグナの中には、1600万年より前の地層や岩石や陸上火山の噴出物はなく、1600万年以降の地層の下には4億年前の地層があるはずですよね。
 
ところが去年フォッサマグナを調べてみた時には、フォッサマグナの中で関東山地だけは古い地層でできているので落ち残ったと考えればよい」と記されていたので、私は目が点になってしまったのですが(^o^)5.11に見てみたら、そのページは無くなっていました。
 
ひょっとすると、フォッサマグナは落ち込んでできた大地溝帯であるという「ナウマン信仰」を見直して、最新のプレートテクトニクスの情報で書きなおしているのかな(^_-)
 
私は、関東山地の地層や岩石はフォッサマグナの外側の古い地層や岩石と同じもので、落ち残ったのではなく1600万年前に日本列島が裂けた時に付加体の一部が島になった部分だろうと考えているのですが(^o^)
 
フォッサマグナの東縁は、現在は柏崎―千葉構造線だと考えられているようです。


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栃木県では棚倉構造線だと考えているようですが(^o^)
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