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糸魚川ジオサイト4 フォッサマグナパーク

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2016.5.11 糸魚川ジオサイト4 フォッサマグナパーク

 

3日の夕方から吹き荒れていた風は車のドアが風圧で開かないほどのすさまじさで、露天風呂付きだったのに露天風呂に入るような状況ではありませんでした<(_ _)>。島根県では風で大きな岩が落ちてきて走っていた車が直撃される事故も起きてしまいましたよね(T_T)

 

唸りつづける風の音を聞きながら、4日は博物館に行くしかないかなと思ったのですが、翌朝は雨が降っていたものの風は止んでいたので、朝食前に糸魚川―静岡構造線の露頭が見えるというフォッサマグナパークを見に行ってみました。


148号線から「根知谷→」の表示の方に入って探しながら走っていると、雨の向こうに「Fossa Nagna Park」の文字が見えたのですが、間に川があってこちらからは行けないことが分かりました<(_ _)>越しに眺めていると、「あそこの白い線に糸魚川―静岡構造線と書いてあるからあの線がそうらしいよ」「え~?構造線ってあんな細い線のことなの??」「そういえばここまでくる間、中央構造線を走った時のような『断層の谷』という雰囲気は全然なかったよね」

 
イメージ 1

実際に行ってみないと分からないものですね。「落ち込んでできた地溝帯」だという説明から、落ち込んだ時にできた断層面がずっと続いているのだと思っていたので、「構造線の断層が見えないね~、どこにあるのだろう?」と言いながら塩尻~安曇野~糸魚川と走ってきたのですが、「糸魚川―静岡構造線」とは細い割れ目のような線で、落ち込んだという面が断層として見える地形ではなかったのですね<(_ _)>


地溝帯とは↓のようなものだという説明が普通なのですが・・・

イメージ 2

イメージ 5

雨が降っていたうえに近づくこともできなかったので、よく見えなかったのですが<(__)>、この後貰ったジオサイトの案内には地図や駐車場の位置や鮮明な写真が載っていました。行く前にこの案内書を入手できれば良かったのですけれどね~(T_T)。裏面には全てのジオサイトが載っていて、作成中で入手できなかった4は「青海川ヒスイ峡」、7は「マイコミ平」、8は「橋立金山」であることも分かりました。


イメージ 3

イメージ 4

 
イメージ 6

 

この線(断層破砕帯)を挟んで、東側が約1600万年前の岩石、西側が約4億年前の岩石になっているそうです。でもこの線は、本当に地面が落ち込んだ時の断層面なのでしょうか?

 

私は、広範な土地がナウマン博士が考えたようにすっぽり落ち込んだりするはずはないと思ったので、フォッサマグナは両側に断層ができたために地面が落ち込んでできた溝ではなく、1600万年前に付加体が左右に押し広げられた時にできた裂け目だろうと考えたのですが・・・・。

 

もし↑の説明図のように地面が落ち込んでできたのであれば、落ち込んだ時にできた断層面が両側に続いているはずですし、東側の1600万年前の岩石の下には西側と同じ4億年前の岩石の層があり、西側の4億年前の岩石の層の上には1600万年前の岩石が乗っているはずだと思うのですが、それは確認されているのでしょうか?

 

それよりも何よりも、糸魚川から静岡に達する日本を横断するこの断層破砕帯は全長150kmもあるそうですから、150kmに渡って地下に空洞があったのでなければ、地面がすっぽり落ち込んだりはしないでしょうし、もしそんな長さと幅と深さの空洞が地下にあったのだとすれば、この部分の付加体は地殻の上に乗っていたのではなく、海に浮いていたのだということになってしまうのではありませんか(^_-)


この「地溝帯落ち込み説」はナウマン博士が思い付いた「仮説」であって、それを検証もせずに事実と信じるのは、歴史学者さんたちの「古事記・古事記伝」信仰と同じような「ナウマン」信仰なのではないかと私は思うのですが(^_-)

 

 
 
 

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