2016.4.28 ヒマラヤとアンデス2
まだ隆起し続けているアンデス山脈もヒマラヤ山脈がプレートの衝突によって海底から押し上げられて8800mの山になってしまったのと同じメカニズムで、同じような力が働いて6000mを超す山になったのではないかと考えて、改めてアンデス山脈を調べてみました。
アンデス山脈は、主に南アメリカ大陸の西側に沿ってベネズエラ、コロンビア、エクアドル、ペルー、ボリビア、アルゼンチン、チリの7カ国にまたがる山脈で、北緯10度から南緯50度まで南北7500km、幅750kmに亘る、世界最大の褶曲(しゅうきょく)山脈なのだそうです。
最高峰はアコンカグア(6960m・一説には7021m)で、6000mを越える高峰が20座以上あり、新生代第三紀末(鮮新世)から現在までの太平洋プレート、ナスカプレート、南米大陸のぶつかり合いで、海洋プレートの沈み込み帯の上側に乗った大陸プレートが、海洋プレートからの圧力を受けて隆起してできたと考えられているのだそうです。
アルプス・ヒマラヤ・アンデス・ロッキーなどの山脈はみな褶曲山脈なのだそうですから、やはりヒマラヤと同じメカニズムで海底から押し上げられ、プレートの押し合う力を受けて褶曲した高山になったのですね。チベットの4718mのところにあるナムツォ、ペルーの3800mの所にあるチチカカ湖、ボリビアの3700mの所にあるウユニ湖は海底から押し上げられていく過程で陸に取り残された海が塩湖になり、押し上げられる過程で水が無くなってしまった所は塩原や岩塩の層になったということのようです。
それでは、海面下392mの所にあるという死海は、押し上げられたのではなく、周りだけが隆起してしまったためにその中に取り残されてしまった海だということでしょうか(^o^)。死海には流出河川がなく、流入河川はヨルダン川だけなのだそうですが、流入河川があるのに薄まらず、どんどん塩分が濃くなっているということは、ヨルダン川が塩分を含んでいるということなのでしょうね。
死海
砂漠は全て、元は海底であって大量の塩分を含んでいるということがここまでに分かりましたから、流入河川があって砂漠の中でも水が残ったところがアフリカの死海やアメリカのソルトレイクであり、蒸発などによって水がなくなってしまった所はサハラ砂漠のタウデニ村の岩塩層や、アメリカのボンネビルソルトフラッツやデスバレーのような塩原になったということのようです。
タウデニの塩床
チリにも古い塩湖の跡である広大なアタカマ塩原があって、中央部にはアンデスの雪解け水をためた塩湖が残っているそうですが、乾期には塩が凸凹に結晶した広大な塩原になっているそうです。
アタカマ塩原