2016.3.9 池生神社28 諏訪大社・前宮の精進屋と本殿
yatsu-genjinさまの↑の記事の昭和6年まで前宮の現在の本殿の位置にあったという「精進屋」の写真を見た時「おや？」と思ったのですが、この建物はタケミナカタ（ヤシマジヌミ）の父のスサノオを祀る出雲国一の宮・熊野大社の鑚火殿によく似ているようです。
熊野大社の鑚火殿
そして、神長官家の祈祷殿や本宮の勅願殿、大国主命社もよく似ていると思ったのですが、ひょっとすると、これが出雲族の祖廟の形なのかな？やっぱり「♪似ていることには意味がある♪」のかもしれませんね(^o^)。
神長官家の祈祷殿
本宮の勅願殿
本宮の大国主命社
本宮の大国主命社の写真を見ながら、16世紀に本宮を造った諏方氏は、タケミナカタとも大国主とも全く関係がないのに、なぜ本宮に大国主命社があるのだろう？とふと疑問が湧いてきたので大国主命社を調べてみたら、祈祷殿や勅願殿によく似ていると思ったこの大国主命社は、元は本宮の宝殿だったことが分かりました(^o^)。
表向きは「タケミナカタとヤサカトメ」を祭神とする諏訪大社の本宮・秋宮・春宮には本殿がなく、本宮は守屋山、秋宮はイチイの木、春宮はスギの木をご神体とするとされていますが、本宮・秋宮・春宮には、本殿がない代わりに2つの宝殿があるのだそうです。
行った時にはそういう知識もなかったので、宝殿を見た記憶がなく写真もないのですが<(__)>、今、案内図を確かめてみたら、確かに宝殿が載っていました。秋宮では拝殿の奥の本殿のあるべき場所に二つの宝殿があるようですし、
本宮では境内の中央に二つの宝殿があるようです。
すると、本殿の代わりに設置され、前宮でも秋宮でも本殿のあるべ
き位置にあった宝殿が、本来は祖廟として造られた本殿なのかもし
れません。