2016.2.4 縄文の耳飾り2
あんなに大きくて重そうなものを、本当に耳に穴を開けてつけていたのか?
映像を見てもまだなかなか信じられなくて(^_-)、先日たまたま朝霞市の博物館で見かけた↓の本を買ったのですが、これを見ると本当だったようです。耳に穴を開けてはめ込む他にはこの大きな耳飾りをつける方法はなさそうですし・・・・
縄文時代のアクセサリー
装着推定図
実際に耳飾りを付けている中国雲南省の女性
耳飾りを外したところ
確かに大きな穴が開いていて、耳たぶも大きく長くなっています。
でも伸びて長くなってしまった耳たぶは、耳飾りを外しても元の大きさに戻ることはないでしょうから、弾力が無くなってちぎれてしまったら、切れた輪ゴムのように垂れ下がってしまう耳たぶをどうするのかな~と今度は別の心配をし始めてしまいました(^_^.)。大きなお世話かもしれませんが、ぶらぶらしないように結んでおくのでしょうか(^_-)。
縄文人は、こんな耳飾りの他にも髪飾りや櫛、ネックレス、ペンダント、腕輪に足輪といろいろなアクセサリーを身につけ、さらに直接身体を飾るために歯を抜いたり、ギザギザに削ったり刺青をしたりもしていたそうです。
抜歯の跡のある頭蓋骨
アクセサリーをたくさん身に着けるのは、そのことによって相手に自分の財力や偉大さを見せつけるため(?)だったようですが、耳や歯や刺青の痛みに耐え、身に着けた各種アクセサリーの重さに耐えることが偉大さや能力の証だったのでしょうか(^o^)?
抜歯の跡や叉状研歯のある頭蓋骨は数が少なく、アクセサリー類と共に出土することから特別な立場にいた人だと考えられているそうです。
今でもそういう立場にいる方々は、宝石のたくさん付いた冠やイヤリング、何連ものネックレス、両手の指輪にブレスレット、服に縫い付けた宝石などで身を飾り、使われている宝石の種類や大きさや数を競っているようですから、その点では古代人と全く変わらないようですが(^o^)。
そういう価値観の社会では、痛いのはイヤだし、余分なものを身体につけるのは鬱陶しいのでアクセサリーを一切付けない私などは、「最下層の貧民」と値踏みされてしまうのでしょうね(^_-)。
他と差をつけるということが自らの優位を示す手段なのでしょう。そういえば韓国歴史ドラマを見ると、身分の高い女性ほど巨大なカツラをつけていたようです(^o^)。最初見た時は、なに、あれ?と滑稽に感じたのですが、慣れとはオソロシイもので、いくつか見ているうちに違和感が無くなり滑稽だとも思わなくなってしまいました(^o^)。カルチャー・ショックとは「自分が常識だと思い込んでいたこととは違う」という程度のもののようです(^_-)。
巨大なカツラは重いので、やんごとない身分の朝鮮王朝のご婦人たちは肩こりには悩まされていたようですよ(^_-)。