2016.1.3 山の隆起と世界の塩湖 チチカカ湖と諏訪湖11
インカ神話ではマンコ・カパックは太陽神インティ(Inti)の息子で、天の神パチャカマック(Pachacamac)の兄弟とされているそうですが、1200年頃の人々が現実の王を「神のはるかな子孫」と信じるならともかく、ちゃんと両親がいたであろうマンコ・カパックを「太陽神の息子(父親か母親が太陽?)」だと信じたとは思えませんから(^_-)、やはりマンコ・カパックは1200年頃の人ではなく、このオハナシが創られたのは1200年頃よりずっとずっと古い時代だったのではないでしょうか(^o^)。
『古事記』のように文字で書き残されたものにしても、インカのように口承されてきたものにしても「王は神の子である」とする「神話」はみな作り話なのですから、口承されるうちにどこかで内容が変わってしまっているかもしれませんし、征服者が残した記録であれば、意図的に変えられているかもしれませんし・・・・<(_ _)>。
王朝(支配組織)が作られると、どこの国でも「王は神の子孫で絶対的な存在である」とする神話が創られ(^o^)、日本では天皇家は万世一系でアマテラスの子孫だとされていますが、アマテラスは記紀によれば太陽を神格化した神なのだそうですから、天皇家は太陽神の子孫だということになりますよね(^_-)。そしてインカ神話では伝説の王マンコ・カパックは太陽神の息子なのですから、これを信じるなら日本の天皇家とマンコ・カパックは祖を同じくする親戚だということになるのでしょうね?
出雲大社の宮司さんもアマテラスの子孫だと称していますから、こちらもマンコ・カパックの親戚なのでしょう(^o^)。
日本では太陽神のアマテラスは女ですが、インカの太陽神・インティはどうなのかな?と調べてみたら、インティはママ・キジャという妻を持つ男でした(^_^.)。
ついでにギリシアの太陽神・アポロンとエジプトの太陽神・ホルスも調べてみたところどちらも男でしたが、他の国ではどうなのかな? 太陽を男と考えるか女と考えるかは神話(オハナシ)を創った人の好みによるのでしょうか(^_-)?
でも太陽神が男か女かの違いを除けば、日本の歴史とアンデスの歴史はよく似ているようで、200年代にスサノオの子孫が大国主として部族国家の緩やかな連合を作り上げ、400年頃に天津族と崇神がその子孫を滅ぼして天津族の王が全てを支配する統一国家を作ったように、400年頃にティワナク連合を作り上げた初代マンコ・カパックの子孫を15世紀にインカ族とパチャクテクが滅ぼして、すべてをインカ族の王が支配する統一国家を作ったということのようです。これを対比してみると、
スサノオ=マンコ・カパック
出雲族=ティワナク族
スサノオの子孫の大国主たち=マンコ・カパックの子孫たち
天津族=インカ族
崇神天皇=パチャクテク
崇神王朝=インカ王朝
ということになるでしょうか(^o^)。
ネコビタイ便り
連日の霜にもめげず、皇帝ダリアはまだ花を咲かせています。わずか一冬で霜への耐性を獲得してしまったようです(^o^)。
都営住宅のフェンスの所には背丈が30㎝ほどのヒマワリがまだ咲いているのですが、このヒマワリも性質を変えてしまったのでしょうか?
今日はインドの北東部でM6.7の大きな地震があったようです。またインド亜大陸を乗せたプレートが動いたようですね。昨夜は霧島連山の硫黄山で火山性微動が観測され、火山活動がやや高まっているとの報道もありました。やはりプレートの動きやマグマの活動が活発化しているようです<(_ _)>。