2015.12.15 北海道の縄文遺跡12 「氷期と間氷期」2
コラム「氷期と間氷期」には、「地球は公転軌道に対して23.4度傾いて自転しながら楕円軌道に沿って太陽の周りを廻っており、その公転の軌道も定期的に変化しているので、北半球の冬が太陽から遠くなると大地が凍り始めて氷期となり、逆の時は温暖化して間氷期となる」と記されていたのですが、これも私はよく分かりませんでした<(_ _)>。
北半球の冬が太陽から遠くなると氷期になってしまい、逆なら温暖化してしまうということは、現在は温暖化が進行していることが問題になっているのですから、地球の公転の軌道が北半球の冬が太陽に近づくように変化してしまっているということなのでしょうね? でももしそういうことであれば、温暖化は地球と太陽との距離によるものだということなのですから、二酸化炭素の排出量を減らしてもどうにもならないということになりますよね<(_ _)>。
そこで、公転の軌道はいつ、どのように変化するのだろう?と調べてみると、公転の楕円の軌道の形は10万年ほどの周期で変化することが天文学者の研究で分かっているそうなのですが、どのくらいどのように変化するのかということは分かりませんでした<(_ _)>。
天文学者ではない私には具体的な軌道の変化は分かりませんでしたが、このコラムによれば最近の氷期が終わったのは1万年前だそうですし、軌道の変化は10万年の周期なのだそうですから、普通に考えれば短い期間に急激に大きく変わるようなものではないだろうと思うのですが、学問とは普通の感覚で普通に考えてはいけないものなのでしょうか(^_-)? 例えば古代の歴史も、私は、天から降って来た特別なカミサマのしたことではなく、今の人間と変わらないごく普通の人間のしたことの記録だと普通に考えたのですが(^o^)。
それにしても地球と太陽の間の平均距離は1億5千万kmもあるのですから、これも普通に考えればその距離に対してちょっとやそっと近づいたり離れたりしても、氷期と間氷期で大きな差が出るほどの影響は出ないのではないかと私は思うのですが、公転の軌道の変化とはいったいどれくらいの規模のものなのでしょうね?
それに、軌道が変わり始めたために1万年前に氷期が終わり、間氷期に入って温暖化が始まったのであれば、この1万年は温暖化の状態が続いていたはずで、18~19世紀に小氷期になってしまったはずはないと私は思うのですが?
寒冷化と温暖化は10万年ごとに繰り返されてきたわけではなく、もっと短い期間で起きていたようですから、10万年周期の公転の軌道の変化とは関係ないのではないでしょうか?
なんだかこの「地球は公転軌道に対して23.4度傾いて自転しながら楕円軌道に沿って太陽の周りを廻っており、その公転の軌道も定期的に変化しているので、北半球の冬が太陽から遠くなると大地が凍り始めて氷期となり、逆の時は温暖化して間氷期となる」という説も、考えれば考えるほど納得がいかないので、「地溝は地面が落ち込んでできたと考えてよい」としているのと同じような「太陽から遠ざかったら氷期になり、近づいたら間氷期になると考えてよい」とする恣意的な解釈のような気がしてきました(-_-)。
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