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鵜野讃良皇女と安倍内親王9

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2019.7.26 鵜野讃良皇女と安倍内親王9

 
これを書いていて、すっかり忘れていた韓国歴史ドラマ「奇皇后」のことを思い出しました(^o^)。このドラマは息苦しくなるほどの権力争いと陰謀に次ぐ陰謀の連続だったような気がするのですが、韓国歴史ドラマって程度の差はあっても、描いているのはどれもみな「権力争いと陰謀」のようです<(_ _)>つまり「歴史=権力争い」ということなのでしょうね。
 
このドラマでは、丞相に父の皇帝を毒殺され、実権を握った丞相その息子たちにいつ自分も殺されるかと脅えながら生きる元の最後の皇帝の姿が描かれていたのですが、殺されなかったのは彼が「皇帝の血を引く王族」であり、その血を利用して王朝を乗っ取るためにそれまでは傀儡皇帝にしておくというただそれだけの理由だったのです。
 
丞相とその息子たちの圧力の下で傀儡皇帝には何の力もなく、丞相の娘を皇后に押し付けられ、必要なのは娘が生むその子だけであることを露骨に示されながら生きなければならなかったその状況に、不比等とその4人の息子達に実権を握られ、父の草壁皇子を不比等に毒殺(?)されて15歳で不比等の傀儡天皇として立てられ、不比等の娘の宮子を妻に押し付けられて皇子が生まれると24才で殺されてしまった(と思われる)文武天皇と、不比等と藤原4兄弟に父の文武天皇を殺され、不比等の娘を皇后に押し付けられた聖武天皇が重なって見えました。
 
元の丞相も、不比等も、結果的にはゴリ押しで皇后にした娘から王位を継ぐ男児を得ることはできませんでした。ドラマを見ながらどの国でも同じようなことをしていたようだと思ったのですが、あまりにもよく似ていたので、ひょっとするとこのドラマの丞相は、不比等をモデルにした全くのフィクションなのではないか?と登場人物が実在の人かどうか調べてしまいました(^o^)
 
波乱万丈のドラマの展開はもちろんフィクションなのでしょうけれど、こんなドラマが普通に作られ、多くの人が普通に見ているということは、やはりどの国でも似たようなことが行われていたということなのでしょうね<(_ _)>
 
聖武天皇は短い間に何度も遷都を繰り返したと言われていて、その理由は謎とされているようですが、その当時の聖武天皇が置かれていた状況を考えると,遷都は伊達や酔狂や思い付きやわがままでしていたことではないようです。
 
 
ネコビタイ便り
 
動き出したドリアンの根は、ますます太くたくましく土を押し上げています。芽が出る前に鉢からはみ出してしまうかもしれません。
 
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