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武蔵野台地と湧水46 鈴木遺跡と石神井川源流 

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2019.2.1 武蔵野台地と湧水47 鈴木遺跡と石神井川源流 
 
「武蔵野台地と湧水」に戻ります。日曜日に思い立って小平まで行ったのには、黒目川の源流を見るという目的の他に石神井川の源流を確かめたいという目的もありました(^o^)
 
私は石神井川の源流は武蔵野の三大湧水の一つである石神井の湧水だと思っていたのですが、2014年にたまたま「石神井川の源流は小平市の鈴木小学校にある」というお話を聞いて、「石神井川」なのにその源流が小平にあって、しかも学校の中にあるとはどういうことなのだろう?と疑問に思い、いつか確かめに行ってみようと思ったのですが、まだ行ってみていなかったのです。
 
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ところが先日、かつて石神井川の主源流は石神井の三宝寺池の湧水だったけれど、三宝寺池の湧水が枯れてしまったため今は小平から流れてくる川が本流となっていて、かつての本流は「三宝寺川」として石神井川の支流になっていることが分かったので、その谷頭を確かめてみたいと思ったのです。
 
鈴木小学校がどこにあるのかを調べてみると、ここには東京都内で最大の旧石器時代の遺跡である「鈴木遺跡」があることが分かりました。やはり湧水のある所には旧石器時代から人が住んでいたのです\(^o^)/。それではその遺跡と地形を確かめてこなければ!
 
ということで、鈴木小学校の近くにはその出土品などを展示する「鈴木遺跡資料館」があることが分かったのでまずそこに向かったのですが、資料館にはたまたま他に見学者がいなかったので、遺跡発見時の様子から一つ一つの展示物まで詳しく説明していただくことができました\(^o^)/\(^o^)(^o^)
 
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やはり面白いのは本当のことが分かる地域の博物館や資料館ですね\(^o^)/。国立博物館は国策に沿った博物館だからなのでしょうけれど、どこもやたらと建物が大きいばかりで展示物は多いけれど、散漫で内容が薄いのでつまらないのですよね<(_ _)>。説明も従来の『記紀』の解釈に沿ったようなものばかりですし。
 

そういえば、国立博物館に旧石器時代の展示や説明はありましたっけ?日本は神国で、神武天皇がニンゲンになるまでは「神代」だったというのが「日本会議」に属する議員が大部分を占めている政府の見解(?)のようですから、日本に「旧石器時代」などというものがあってはマズイのでしょうけれど(^_-)

 
でも神懸りの政府も、神武以前の日本に縄文時代があったことは認めているようです。去年は国立博物館で「縄文―1万年の美の鼓動」という特別展がありましたし、縄文遺跡を世界遺産に登録申請もしているようですから(^_-)
 
「縄文時代とは神代のことで、カミサマとは縄文人のことであり、縄文文化はカミサマが作ったと考えればよい」ということでしょうか?
 
矛盾だらけのご都合主義ですよね~。世界遺産への登録を申請する前に「神武以前は神代」ではなく日本にも旧石器時代や新石器時代があったということを認めて「日本の古代史」を世界の人が納得できるような論理的なものにすることが先だと私は思うのですけれど。
 
 
 
 

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