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武蔵野台地と湧水41 池と湧水17 

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2019.1.25 武蔵野台地と湧水41 池と湧水17 
 
 
論理的に考えれば、大量の水を運んだり溜めたりする容器がなかった34万年前の旧石器(先土器)時代には人々は湧水の周りに住んでいたはずですし、土器が作られるようになった縄文時代になっても、わざわざ水を入れた重い土器を毎日遠くまで運んだりはせずに、そのまま湧水の周りに住み続けていたはずです。
 
その後、弥生人が渡来してくるようになり、4世紀に天津族の東征が始まると、弥生人は先住の縄文人を辺地に追い払って縄文人が住んでいた土地を奪い、自分たちがその湧水の周りに住んだのです。このことは縄文人だけが持っていたATLウィルスの分布状況から分かりました。
 
だから34万年前の旧石器時代の遺跡の上には縄文時代の遺跡があり、縄文時代の遺跡の上には弥生遺跡があって複合遺跡になっているのです。
 
ニンゲンにとって水が必要なのは中世になっても同じですから、家臣や使用人など大勢の人が暮らす城を造る場所は大量の水が確保できる場所でなければならなかったはずですよね。水がなければ籠城することもできないのですから、中世の城の築城には石神井城のように豊富な湧水のある所が選ばれていたのではないでしょうか。湧水がある所は地下に宙水がある所ですから、浅い井戸を掘れば城内でも水が得られたのでしょうし。
 
地層と井戸 
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ところで、最近は文系にも「論理性」が求められるようになってきたそうで、文系学部の入試でも数学を必須にする大学や、私立中学の入試では「算数だけ」というところも増えてきているそうですから、作り話をロマンで解釈した非論理的なつじつま合わせの歴史解釈を国民に押し付けてきた歴史界も少しは変わるかもしれませんね(^o^)。もっとも、そんな荒唐無稽な歴史解釈は、21世紀の子供たちにはとっくに見捨てられてしまっているようですが(^_-)
 
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ロマンといえば、先日の朝ドラに「あるかないか分からない島に向かって小さな舟でこぎ出していく・・・それが男のロマンだ」というセリフが出てきたので、科学博物館の「三万年前の航海徹底再現実験」のことを思い出してつい笑ってしまいました。
 
3万年前にはなかったペットボトルの飲料を積み込み、疲れた時の漕ぎ手の交代要員などを乗せた動力船を伴走させてセーフティネットを張り巡らせての航海実験(?)は、「男のロマン」は満たすかもしれませんが「徹底再現」にはなりえませんから、少なくても「徹底」の文字は外した方がいいのではないでしょうか(^_-) 
 
 
 

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