2019.1.23 武蔵野台地と湧水39 池と湧水15
湧水のある所は、周囲に自然が残っていればどこもとても魅力的ですし、清冽な水が湧き出してきらめきながら音を立てて流れていくのを眺めていると飽きません(^o^)。
これまで見た武蔵野の湧水の中で最も湧水量が多くて感動したのは東久留米市の南沢緑地の湧水群でしょうか(^o^)。もちろん富士の伏流水が日量100万トンも湧き出しているという柿田川湧水群や忍野八海などには及びませんが、この場所では現在も日量1万トンの湧水があり、下流部では日量5万トンにもなるそうです。でも昭和の初め頃までは、他のどの湧水もこのように豊富な水量が湧いていたのかもしれませんね。
南沢湧水
小金井の貫井神社の湧水も豊かでした。「小金井」の地名は、この貫井神社から湧き出る水に由来するそうで、私はこの時気付かなかったのですが、神社の入り口には大正12年に造られた貫井プールの記念碑があるそうです。このプールの長さは50mだったそうですから、大正9年に造られた100mの石神井の湧水プールの半分ですね。三大湧水と言われていた石神井はそれだけ湧水量が多かったのでしょう。
貫井神社
貫井神社の西側の東京経済大学構内には東京都名湧水57選の一つである「新次郎池」、さらにその西には「殿ヶ谷戸」の湧水があり、東にはやはり東京都名湧水57選の一つの滄浪泉園の湧水がありますから、この辺りは湧水が豊富だったようです。やはり井の頭池や善福寺池や三宝寺池ほどではなくても、昭和の初め頃まではどこでも湧水量が多かったようですね。
殿ヶ谷戸庭園の崖と湧水