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武蔵野台地と湧水38 池と湧水14

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2019.1.22 武蔵野台地と湧水38 池と湧水14

 
武蔵野台地には湧水が多く、井の頭池・善福寺池・三宝寺池・妙正寺池・洗足池・碑文谷池・清水池・高源寺の鴨池・祖師谷のつりがね池などの武蔵野台地の大きな池はみな湧水池であり、甘泉園の池や椿山荘の池、三四郎池などの庭園の池も湧水池でそれぞれ川の水源となっていたことが分かったので、ひょっとすると公園化されて今に残る大名庭園や名園の池はみな湧水池だったのではないかと思い、都内に現在もある池を思いつくままにざっと調べてみました。
 
神田上水を引き込んだという小石川後楽園の池や、千川上水を引き込んだ白山御殿(小石川植物園)の池や六義園の池などのように、上水を引き込んで作られた池もあるようですが、新江戸川公園(肥後細川庭園)の池や名主の滝公園の池などほとんどは湧水だったようです。

肥後細川庭園の池
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名主の滝公園
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考えてみれば当然ですね。新鮮な水が常に供給されていない水たまりだったら、長い間には水は腐るか、堆積物で埋まってしまうか、干上がってしまっていたはずですものね。
 
もう湧水の量が減ってしまったり枯れたりした所も多いようなので、どのくらいの湧水が残っているのか「東京の湧水」を検索してみたら、東京都環境局の「東京の名湧水57選」が出てきました。今もまだ57ヵ所の湧水が残っているようです\(^o^)/。
 
湧水のあるところは地形や風景が魅力的なので、行ってみようと一覧表を眺めてみると、↑のうち、殿ヶ谷戸庭園・滄浪泉園・お鷹の道の真姿の池・おとめ山公園・目黒不動尊・清水山憩いの森・等々力渓谷・等々力不動尊・烏山弁天池・清正の井・不動の滝・野川公園・西府町湧水・深大寺不動の滝・貫井神社・ママ下湧水群・南沢緑地などにはすでに行っていました(^o^)
 
私は湧水探訪をしていたわけではなく、古墳や遺跡や古い神社など歴史的に興味のある場所へ出かけていたのですが、そういう場所の近くには湧水があることが多かったのです。湧水と人の営みには深い関係があったということなのでしょうね。そして湧水のある場所は地形や風景がとても魅力的だったのです(^o^)
 
それらの湧水が武蔵野台地の宙水で、武蔵野の地層に由来するものであったことや、湧水の周りには旧石器時代から人が住んでいたことなどは最近まで全く知らなかったのですが。



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