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Channel: 歴史探訪
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湯檜曽駅2

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2018.10.23 湯檜曽駅2
 
考えてみたら、私が上越線に乗ったのは谷川岳に登ったその一度だけで、その時は土合に着くまで眠っていたし、土合から先には一度も行ったことがないことに今更ながら気が付いたので、改めて地図を見直してみると、グルッと回っている線路は上り線で、下り線は湯檜曽から土合にほぼ直線で向かっていました。

イメージ 1

上越線が全線開通したのは1931年で、新清水トンネルが完成して全線が複線化されたのは1967年だそうですから、1967年までは地下70mのホームはなくて、上りも下りもグルッと回りながら山を上り下りしていたのですね。
 
そんな歴史も知らなかったので<(_ _)>、土合の地下ホームを見て、昨日はついうっかりと湯檜曽から土合までの間に70mも下げたのであれば、直線では無理だからループにして距離を伸ばしたのだろうと思い込んでしまったのですが、複線化した下り線の湯檜曽~土合の間が直線となると話は全く違います。
 
一瞬戸惑ったのですが、この間に線路が70mも潜ったのではなく、地面が高くなったのではないかと思いついて駅の標高を調べてみると、湯檜曽駅が575m、土合駅が671mでした。線路が潜ったのではなく、この間に高度が94m上がっていたのです(^o^)。ループはこの94mを上るために造られたものだったのですね。
 
下り線の線路は湯檜曽―土合間で70mも潜って行ったのではなく、実際は25m上っていたのですが、湯檜曽―土合間の距離は4kmくらいのようですから、直線の線路をそれ以上高い所まで引くことはできず、標高671mのところにある駅舎からホームまでの70mを人が潜っていかなければならなくなったということのようです(^o^)
 
私は上越線で新潟へ行ったことがなくて、これまで鉄道に興味を持ったこともなかったので今まで全く知らなかったのですが<(_ _)>、このループ線はとても有名だったのですね。湯檜曽駅の上り線のホームからは、山の中腹を走っている上り列車がループ線を下って湯檜曽駅に入線してくる一部始終を眺められるそうですし、乗車していると、車窓右下に湯檜曽駅を見下ろし、ループトンネルを下りて駅に辿り着くのを体験できるのだそうです。
 
最近はローカル線が次々に廃線になっていますが、上越線も1982年に上越新幹線が開業したことによって、東京―新潟間の都市間広域輸送の役目を終え、一部の列車をのぞいて地域輸送と貨物輸送が主力となっているそうで、現在の上越線の旅客電車は15往復だけになっているのだそうです。旅客車が走っているうちに一度この電車に乗ってループ線を走ってみたいな~。
 

地図を見ると、山の向こう側も越後中里駅~土樽駅間がループになっているようです。朝の電車で越後中里まで行って、午後の電車で紅葉か雪景色を見ながら戻って来るというのはどうでしょうか(^o^)。水上まで行くのが遠いけれど・・・







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