明治になって政権が武家から天皇家と公家に交代すると、幕府御用達の儒学は捨てられ、「天皇家と公家は天から来たカミサマの子孫で絶対的な支配者である」という解釈をした『古事記伝』と本居家が新たな政府御用達になったということのようです(^o^)。
明治以降ずっと政府に気に入られて利用されてきた『古事記伝』ですが、明治政府の成立から150年経ち、敗戦で天皇制から象徴天皇制(立憲民主制?)に変わってからでもすでに73年経っているのですから、政府御用達の『古事記伝』も、それを元に作られた「皇国史観」も、それを支えてきた日本史村のセンセイたちの「つじつまを合わせるための説」も賞味期限を過ぎようとしているのではないでしょうか(^o^)。高校生たちはとっくに見切りをつけているようですが(^_-)。
21世紀に入った時、元日の新聞に「20世紀は神の時代だったが神の時代は終わった。」という見出しを見て、おや?と思ったのですが、神の時代だった20世紀生まれの人が減りつつある今は端境期ということでしょうか。日本史村のセンセイたちは20世紀の人のようですが、今の高校生は21世紀に生まれた人たちなのですよね(^o^)。
2022年度から導入される「歴史総合」は「考える歴史」への転換を想定しているそうですが、高校生たちが本当に論理的に考え始めてしまったら「作り話のカミサマ」はもう完全にアウト!でしょうね。
本来の日本人は論理的な人種のようですから、「作り話の歴史」やその解釈が教科書から消える日も遠くないということかもしれません。それを阻止するために必死の「新しい教科書を作る会」は、一度は教科書から消えた「聖徳太子」の名前と肖像画(としているもの)を教科書に復活させたようですが・・・・
本庶先生のノーベル賞受賞を受けての町の人たちへのインタビューでは、「教科書を信用するなという言葉が心に響いた」という声も多かったようですが、教科書に疑いを持っている人たちも少なくはなかったということでしょうか。
まあ、戦後に教科書が黒塗りされたという話や、中国や韓国が教科書で子供たちに日本についてどう教えているかというニュースなどを聞けば、歴史の教科書とは政府の意図に従って国民を洗脳するためのもののようですけれどね。おまけに神社本庁が歴史の教科書会社の大株主になっているそうですし<(__)>。
確かに歴史への疑問の答えは教科書の中にはなく、「教科書の外に」ありましたし、『古事記伝』信奉一辺倒ではない多面的な見方も必要ですよね。特に必要なのは論理性だろうと思いますけれど。
ところで今朝のテレビで10.9に打ち上げられた「龍勢ロケット」の映像を見て、2015年にたまたま打ち上げの日にその場所を通ったのに、知らなかったので通り過ぎてしまったことを思い出しました。あの日は雨だったけれど、今年はよく晴れていたようです\(^o^)/。
今日も千葉県北東部で M5.3 最大震度4の地震があったようですし、アメリカでは、これまでで全米史上最悪の被害を出した2005年のハリケーン・カトリーナよりも強力なハリケーン・マイケルが発生していて、フロリダ州などでは非常事態宣言が発令されていたそうですが、昨日フロリダ州に上陸して暴風や高潮や大雨で大規模な被害を引き起こしたそうです(T_T)。
台風も地震も噴火も、またかと思うほど頻発し、それによって引き起こされる被害もだんだん規模が大きくなってきているようです<(_ _)>。