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学者さんたちの常識43 浮世離れした歴史研究者

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2018.10.11 学者さんたちの常識43 浮世離れした歴史研究者
 
昨日のコラムの「歴史研究者は浮世離れしている」ということですが、中国では有名女優が行方不明になったと思ったら、今度は国際刑事警察機構(ICPO)の総裁が行方不明になっていたそうで、最近の中国では多くの著名人が行方不明になっていて、スパイ容疑で逮捕される日本人も増えているのだそうです。
 
近年「中国はどんどん安全でなくなっている」と言われていて、浮世離れしてみえる歴史研究者からも「危ないので訪中しない」という声を聞いて驚いたということだったのですが、歴史研究者とは「現実を認識している」ということに驚かれるほど浮世離れしているということのようですね(^_-)
 
著名人や富裕層の行方不明には巨額の汚職や脱税が絡んでいるようです。謎解きを始めた頃、韓国では歴代の大統領が現職を退いたとたんにみな犯罪者として逮捕されてしまうのはなぜなのだろう?と疑問に思ったのですが、先日またも前大統領のパク・クネ氏には懲役25年・罰金200億ウォン(約20億円)、その前の大統領のイ・ミョンバク氏には懲役15年・罰金130億ウォンの実刑判決が宣告されたという記事がありました。

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司馬遼太郎著『韓のくに紀行』には「日本の奈良朝、平安朝といった中国もしくは朝鮮風の律令制度であった頃は、体制そのものが汚職であった」と記されていましたが、中国・韓国は儒教の国で、儒教の解釈の自分にとって都合良のよい部分だけが深く深く根を下ろしていることが汚職や賄賂の横行する原因になっているようです。
 
中国では、汚職取り締まりを掲げた周政権下で、20153月までの1年に5万5千人が汚職で摘発されてその金額は2兆円にのぼり、5年間では153万7千人が汚職で処分されていたのだそうで、中国政府は2017年には贈収賄などの違法行為に関与した高級官僚・地方政府幹部ら約16万人を処分したと発表したしたそうですが、それが芸能人や富裕層にも及んできたということのようです。
 
林羅山の恣意的解釈は江戸幕府に気に入られて利用され、林家は大いに栄えたようですが、現在の日本では儒学がそれほど評価されていないのは(ひょっとすると関心のなかった私が知らないだけかもしれませんが)、日本人には林家の論理はおかしいと思った論理的な人が多かったということかもしれません(^o^)。時の権力者にすり寄るような恣意的な解釈の賞味期限は政権交代までということでしょうか(^_-)
 
高校生の日本史離れが進んでいるという記事を見た時、非論理的で納得もできず何の役にも立たない日本史など学んでも仕方がないと普通の論理性を持った高校生が考えるのは当然だろうと私は思いました。彼らは幼い頃から豊富な情報や科学的知識を持っているのですし。
 
明治政府に気に入られて利用されてきた本居宣長の『古事記伝』は、明治政府ができてから150年になりますが、今も浮世離れした(または、権力に阿諛追従する?)歴史学者さんたちの聖典になっているようです。そして、その『古事記伝』と平田神道を元にデッチ上げられた「皇国史観」は、昭和の権力者たち大いに利用されたものの、
 
戦後は超国家主義の国家政策の一環として「周到な国家的スケールのもとに創出されたいわば国定の虚偽観念の体系」と批判されて影を潜めた。(wikipedia
 
のだそうですが、神社本庁や日本会議や神道議員連盟や森友学園など、まだそれにしがみつき復活させようと画策している人たちが大勢いるようですね<(_ _)>
 
↓は2年前の10.11に書いたものでしたが、いつ、だれが、どう判断して決めたのか分からないまま「空気の中で進んでいった」という豊洲市場は、いろいろ問題を抱えたままま奇しくも今日開場したようです。

 
 
 

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