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学者さんたちの常識41 コメントへのお返事

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2018.10.9 学者さんたちの常識41 コメントへのお返事
 
文系の学問の代表格である政治学は、国の政治体制を共和制とするか、王制・立憲君主制・天皇制とするかなどその特徴について、歴史的・地域的にその優劣を調べて個々の国に相応しい政体を模索する。太平洋戦争に負けた時、日本は共和制を採用する事も出来たのであるが、占領下でアメリカが象徴天皇制に誘導した。占領が終わって独立した際に、国民投票でもして政体を共和制に組み替えることも充分に可能であった。しかし、米ソの冷戦が始まって、これもアメリカが岸信介を巣鴨プリズンから無罪放免にして日本の旧政府要人を公職追放から戻してしまった。このことが天皇制の擁護に繋がり、美智子妃殿下の誕生で皇室は安泰になった。そのために天皇制を揶揄する言論はメディアも自主規制し、歴史学者も天皇制の始まった日本の古代史をアンタッチャブルの禁足地してしまった。
2018/10/9() 午前 1:05 [ kojita ]
 
 
そのような背景があったのですか。政治学にも歴史学にも哲学にも思想にも全く縁がなく、単に超能力者って本当にいるのだろうか?「超能力者のように描かれている聖徳太子」って本当はどんな人だったのだろう?という疑問から謎解きを始めてしまった私は全く知りませんでした<(_ _)>。「日本史村」の存在も、その隣村も全く知りませんでしたし<(_ _)>
 
以前、killyさまがコメントに「誤りを指摘したら、君はどの大学をでたのか?と聞かれた」とお書きになっていたことから、何かそういった仲間内以外は相手にしないというような派閥というかムラ的なものがあるようだとは感じたのですが(^_^.)
 
けれど、科学的な分野では世界的な業績をあげている研究者が数多くいる中で、文系の研究者だけが非論理的で非科学的な説を作り続け、それが「日本を代表する学者」だと評価されていることが私にはどうにも解せませんでした。門外漢の私でさえも気付いたことを「日本を代表する頭脳を持った学者」が気付いていないはずはないのではないか?と。
 
それが『時の娘』を読み、「体制に寄り添う学者の現実主義」という記事を見て「ああ、そういうことだったのか」と得心したのですが・・・・
 
誰が見ても事実は事実であって別な説など立てる余地のない自然科学とは違って人文学は解釈学であり、「私はこう思う。こう考えたい」ということには証拠も検証もいらないようですから、同じものをどのようにでも解釈できるのですよね。
 
つまり肩書があれば“君の論旨は分かった、だが私の考える結論とは違う”ということが証拠も検証もなしでまかり通るということなのでしょう。その説に異議を唱える人の説も、同じ「文献」を元にした別の解釈にすぎないのですから、「それは単なるあなたの解釈でしょ」と無視することが可能なわけです(^o^)。争点はそれが事実かどうかということではなく、どう考えたかということなのですから。
 
そして、それらの解釈を評価し肩書や権威を与えているのは、すでに権力や権威を持っている人たちなのですから、その人たちの意に染まなければ評価されることも肩書を与えられることもないわけです。
 
林家は羅山の解釈が時の権力者である江戸幕府に気に入られて大学頭として、本居家は宣長の解釈が時の権力者である明治政府に気に入られて日本を代表する国学者として、それぞれ権力の中央で三代は続くことができたわけですね。
 
以前『蘇我馬子は天皇だった』をお書きになった石渡信一郎氏を高く評価される方から「石渡氏を東大か京大の教授に推薦したい」というコメントをいただいたことがあるのですが、私は推薦してもそれが実現することは絶対にないだろうと思いました。『記紀』を信奉し、「万世一系」を金科玉条としている権力を持つ方々も、権力に寄り添った『記紀』の解釈で現在教授になっている方々も、それを否定するようなものを認めるはずはありませんものね(^o^)
 
私が謎解きを始めた頃、「カミサマは彼らにとって飯のタネなのだから絶対に認めるはずがない。考えても無駄だ」という意見もあったのですが(^_-)、私は自分が納得するために始めたことで、このことで認められたいとか評価されたいとか肩書が欲しいとかと思ったわけではなかったのでここまで続けてしまいました(^o^)
 
「聖徳太子は本当に超能力者だったのかどうか知りたい」という子供のような好奇心がこのような展開になってくるとは全く考えていなかったのですが、げにオソロシきは「オトナや学者のお約束」を知らない「子供の疑問と好奇心」でしょうか(^o^)。だから「疑問を持つ前に洗脳してしまわなければ!」ということなのでしょうね。
 
 
 
 

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