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「金印・志賀島・阿曇族」55 宮地嶽古墳43 『記紀』は「ウソばっか」13

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2018.8.2 「金印・志賀島・阿曇族」55 宮地嶽古墳43 『記紀』は「ウソばっか」13

 
「血筋だけが正当性の根拠である」という絶対的な価値観をひっくり返したのが、出自ではなく実力で支配者となる「下剋上」です。
 
でも、価値観というものは簡単に変わるものではないようで、例えば血筋ではなく自分の力で天下人となった秀吉も、正親町天皇から「公家の資格」を買って、母は中納言の娘だったというような出自を捏造していたようです(^o^)
  
けれど、お互いに分かっていてやっている建前社会では、たとえウソであっても形式さえ整っていればよかったということのようですね。官位を与えて見返りを得たり、系図を売ったり養女や猶子にしたことにして名義を貸したりするのは、天皇家や公家にとって大きな収入源になっていたようですから、阿吽の呼吸ということでしょうか(^_-)
 
秀吉は「藤原」、家康は「源氏」の「本姓」を買って天下人の座に就いたわけですが、今でも権力を指向する人たちは家柄がどうの、血筋がどうのと言っているようですから、人間のしていることや考えることは昔も今も変わらず、「捏造された系図」や、真偽は定かではなくても「血筋」は今も絶大な効力を持っているようです。
 
変わらないと言えば、政治家も官僚も日大の総長も、相撲やレスリングやアメフトやボクシングなどの世界でも、その世界で権力を揮える立場に座った人がやっていることは本当にみんな変わらないようで<(_ _)>、横暴に権力を揮って不正や不正すれすれで私腹を肥やし、バレそうになると突然病気になって病院の特別室に逃げ込むという同じパターンの行動をするようです(^o^)
 
それはさておき、戦前までの結婚とは家と家の間のもので相手は親が決めるものであり、女が自分で選んだり決めたりはできるものではなかったようですが、古代~近世の結婚は男(父や兄弟)が権力に近づくための手段であって、娘はそのための道具として使われていたようですね(T_T)
 
結婚の形態にしても実の姉妹を同時に同じ男に嫁がせることにしても、現代の感覚や習慣とはあまりにも違いますし、それまで権力を巡る陰謀などには全く関心のなかった私には、理解できないことや「なんで?」と疑問に思うことが古代史にはたくさんあったのですが、『源氏物語』で当時の日本の朝廷の様子の概略を知り、その後韓国歴史ドラマを見るようになったら、疑問の大半は解決して『記紀』が隠したものが見えるようになってきてしまいました。
 
どうやって国や王や支配体制というものができてきたのか、王位や王妃の座をめぐる争いとはどんなものだったのか、そのための陰謀とはどういうものでどういう経過をたどってどんな結果になったのかなど、ほとんどのことがパターンのように歴史ドラマの中に出てきていたのです(^o^)
 
もちろんエンターテインメントとしてドラマティックな展開にするために大いに脚色はされているのでしょうけれど(^_-)、結果としての歴史まで変えられているわけではありませんし、どの時代のドラマでもやっていたことは大きく見れば同じだったのです。要するに「歴史ドラマ」というのは、誰がどうやって権力の座についたかという権力闘争を描くものだったのですね。
 
このところのニュースを見ていても、権力を指向する人のやっていることはほとんど変わっていないようですから<(_ _)>、今も昔もニンゲンの考えることや思いつくこと、やっていることはさほど変わっていないということなのでしょう。それにしてもどの世界にも「ドン」と呼ばれる横暴な人がいるようですね。
 
古代史の謎解きをしているのに、時々時事評論っぽくなってしまっていたのは、古代も現代もやっていることが同じだったからのようです(^_^.)
 
 
 
 

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