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「金印・志賀島・阿曇族」32 宮地嶽古墳21 小野神社2

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2018.7.6 「金印・志賀島・阿曇族」32 宮地嶽古墳21 小野神社2
 
律令制を導入し、薄葬令を出して政治改革をしようとしていたのは、天智天皇ではなく、応神天皇の子孫であったアメノタリシヒコ(馬子)-蝦夷―入鹿だったのですが、崇神系の中大兄のクーデターによって入鹿が殺され、中大兄が王位に就いたため、改革は中途で潰えてしまいました(T_T)
 
当時の実態がどんなもので、何をどう改革しようとしていたのかというと↓のようなことだったのだろうと思います。
 
↑のアメノタリシヒコの十七条の訓戒を見直してみて、最近続いているエリート官僚や政治家の偽証やら収賄やら忖度やら改竄やらセクハラやら人を見下し差別するような傲慢な発言やらといったニュースや、昨日の文科省の局長が賄賂として自分の子を不正に入学させたというニュースなどを次々に思い出してしまいました<(_ _)>
 
第四条 ・官吏は率先して礼儀正しくしましょう
第五条 ・官吏は賄賂を要求せずに裁きは公平な態度で行いましょう
第六条 ・上にへつらうことなく悪い事は正し、善行は褒めましょう
第七条 ・能力のある者をその任に就けましょう
第八条 ・官吏はサボることなく早朝から夜遅くまでちゃんと働きましょう
第九条 ・官吏は真心を持ってことに当たりましょう
第十条 ・他人と意見が異なっても腹を立てないようにしましょう
第十一条・官吏の信賞必罰は適正に行いましょう
第十二条・国司・国造は勝手に民衆から税をとらないようにしましょう
第十三条・官職に就いたものは職掌を熟知するようにしましょう
第十四条・官吏はお互いに嫉妬の心を持たないようにしましょう
 
私は「十七条の憲法」を読んで、これは学者さんたちが言うような庶民への説法や訓戒ではなく、朝廷の王族・貴族や官僚に対する訓戒だと思ったのですが、今もそっくりそのまま通用するようなので、官僚や政治家って昔からそんなもので少しも変っていないようだと思ってしまいました(T_T)
 
また時事評論っぽくなってきましたがそれはともかくとして、この応神系王族の改革に協力し支えていたのが小野神社に「妹子や篁、道風らを生んだ古代の名族」と記されていた小野氏と小野同族や和邇同族だったわけです。国司や郡司のような実入りの良い地位に就けたのはほんの一握りの王族や貴族だけだったのですから、武蔵国の多摩郡にやってきていたのは、応神系大王の与党であったこの小野氏の一族でしょう。
 
なぜ多摩川をはさんで二つの小野神社があるのかと疑問に思って行ってみたのですが、住宅に囲まれた府中市住吉町の方の小野神社には何も見るべきものがなかったので、何か分かればと読めなかった古そうな石柱の写真を一枚撮ってきていました。この神社は「小野宮」と呼ばれていたようですから、これは「小野宮廟所」と彫られているのかもしれません。
 
イメージ 1

を読み返してみたら、この時「武蔵野国一之宮・多摩市一ノ宮小野神社の変遷」の図録を買ってきたと書いてあったのですが、読んだ記憶がありません<(_ _)>でも捨ててしまったはずはないので本棚を探してみたら出てきました。
 
「武蔵野国一之宮・多摩市一ノ宮小野神社の変遷」
イメージ 2

読むどころか買ったことさえ忘れてツンドクになっていました<(_ _)>。そういう資料はたくさんあるのですが、たまには今回のこの資料や、「宗像・沖ノ島の神宝」のように、突然思い出して役に立つこともあるのですよね(^_-)
 
宗像といえば、あちこちで大雨の被害が出ているのですが、宗像市も膝下まで冠水しているというニュースがあったと思ったら、今、福岡・佐賀・長崎に大雨特別警報が出されたとの緊急速報がありました。どこまで被害が広がるのか・・・(T_T)(T_T)(T_T)
 

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