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Channel: 歴史探訪
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福岡市埋蔵文化財センター

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2018.5.27 福岡市埋蔵文化財センター
 
福岡市埋蔵文化財センターに行ってみれば市内の遺跡の全貌が分かるような展示や資料があって、遺跡の場所や分布から古代の地形や海岸線が分かるのではないかと思ったのですが、期待していたようなものはありませんでした<(_ _)>。福岡県は日本でも考古学的に貴重な遺跡がもっとも多いそうですから、それらの発掘や処理や整理に忙しくて手が回らないのかもしれませんね(^_-)。発掘による新しい発見も相次いでいるようですし。
 
たまたま今回は庚寅銘大刀 複製資料完成記念 複製展」が開かれていたのでその解説冊子を戴いてきました。私は「庚寅銘大刀」のことを全く知らなかったので「なに、それ?」と思ったのですが(^_^.)、平成23年に元岡・桑原遺跡群の古墳から発見された19文字が象嵌された大刀で、考古学や古代史上の大発見として注目を集めているのだそうです。元岡・桑原遺跡群も私は知らなかったので「どこ、それ?」だったのですが<(_ _)>
 
この大刀についてはやっと複製が完成したところで、冊子はその複製の製作過程の解説であって銘文の解読や解釈はこれからのようですが、この象嵌が金であることが明らかになったそうです。
 
「金錯銘鉄剣」といえば稲荷山古墳から出土した鉄剣ですよね(^o^)。私はこの鉄剣の銘文からこの時代の『記紀』がウソ八百の作り話で隠した本当の歴史を読み解くことができたのですが\(^o^)/、この「庚寅銘大刀」からも何かを読み解くことができるでしょうか。でも、この鉄剣の19文字は「大歳庚寅正月六日庚寅日時作刀凡十二果(最後の一文字は不明)」ということで、大部分が日付のようなのですが。
 
宮崎氏が資料を探されていた頃には、福岡県の教育委員会には古いガリ版刷りの簡単な指定文化財の一覧表があっただけで、文化的に貧困な政治の一面を感じられたそうですが、その後、各地に考古学的な資料館が続々と設立されるようになったのだそうです。
 
『まぼろしの邪馬台国』が『九州文学』に連載されたのは1965年だそうですから、1950年代にはまだ人々の関心が古代史に向いていなかったのでしょうね。1967年に『まぼろしの邪馬台国』が刊行されると古代史ブーム・邪馬台国ブームが巻き起こったそうですから、その頃から資料館が造られるようになってきたのでしょうか。今回駆け足でいくつかの資料館や博物館を回ったのですが、やたらと建物が大きいので驚きました。特に九州国立博物館などは。
 
でも、国立博物館ってどこでも大きな建物にやたらとモノを並べてあるだけで、内容が薄いのですよね。国策に沿っているからなのでしょうけれど、解説は嘘八百で矛盾だらけの『記紀』に合わせるようなものばかりですし<(_ _)>。地域の小さな資料館などの方が思いがけない発見があってずっと面白いのです(^_-)



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