「権力のあるところに出て行ったという宇佐のカミサマ」の足跡を辿ってみたら、歴史的にみて最も権力や財力に敏感で世俗的だったのは僧侶と神官だったようだということが見えてきました<(__)>。
神や仏は古代から世界中で権力や財力を得る手段にされてきたようです。エジプトで新しい太陽神「アメン」が作られたのは、古い太陽神「ラー」を担ぐ神官たちの権力や財力が大きくなりすぎたからのようですし、高麗が仏教を取り入れて保護したのは、権力や財力が大きくなりすぎた神殿と神官を排除するためだったようですし、李氏朝鮮が寺院や僧を都から周辺の山へ追い出したのは、寺院と僧の権力や財力や武力(僧兵)が大きくなりすぎたからだったようですし。
神や仏を担ぐ(利用する)人たちは、まずは権力に取り入って力をつけ、やがて権力を脅かすようになって排除されるということを繰り返してきたようです。太陽神(皇祖神?)・アマテラスを担ぐ神社本庁は、今政権に取り入っている段階でしょうか?でも、もうすでに超党派で国会議員の300名以上が「神政連」や「日本会議」に取り込まれているようですから、国会を牛耳って政治を自分たちが望む方向に動かせるようになってきているのかもしれません<(_ _)>。財務省や文科省などの官僚の上層部は、すでにそちらを向いて忖度を始めているようですし<(__)><(_ _)><(_ _)>。
けれど歴史を俯瞰してみれば、作り話の神や仏を利用しての権力指向は長くは続かないことをこれまでの歴史は示しているようです。そういえば、オウム真理教の麻原彰晃も信者を政界に送り込もうとしていましたよね。
先日亡くなったスティーブン・ホーキング博士は、生前「宇宙は科学で説明できる。読み解くのに神は必要ない」と語っておられたそうですが、地球の成り立ちやニンゲンの歴史も科学で説明でき、読み解くのに神は必要ないようです。
宇宙も地球もニンゲンも神が作ったものではなく、自然の理に則った論理的な因果関係で成立してきたのですが、ニンゲンが「神」を作り出して自然界の論理的な法則を謎や奇跡にしてしまったのです。
もっともらしい説明で人を言いくるめるのに「神」ほど便利で使い勝手の良いツールはないのですよね。天変地異でも、災害でも、人の生死でも「神のみわざ」や「神の思し召し」で説明できないものは何一つありませんし、誰も検証などしないのですから(^o^)。
『古事記』のカミサマは作り話ですし、「国家神道」は作り話を元に構築された虚偽の体系なのですが、安倍首相と神社本庁と神政連や日本会議に属する議員たちは、その非論理的で非科学的な虚偽の神話を、国家権力を使って白紙の子供たちに刷り込んで洗脳しようとしているようです<(_ _)>。
旧日本軍を考察した書「失敗の本質」は、「情緒や空気の支配」を指摘し、科学的思考が組織のクセとならず、「必勝の信念」「戦機は熟せり」などの空虚な文句が破局へ導いたと分析したようですが、「虚偽の国家神道」による洗脳教育は、子供たちから科学的な思考を奪い、「情緒や空気や忖度」が支配する社会へと突き進ませるものなのではないでしょうか<(_ _)><(_ _)><(_ _)>。
ところで太陽神「アメン」ってどんなカミサマなのだろう?と調べてみたら、ツノが渦を巻いたヒツジの化身で「アモン」とも言うそうです。それでは「アンモナイト」の語源はラーに取って代わったこの新しい太陽神だったのですね(^o^)
アンモナイト