天皇であった父の構想の下、国家の事業としてその息子が中心になって作ったとされる史書に、父の出自や事跡について真っ赤なウソや作り話が記されているなどとは誰も夢にも思いませんものね(^_-)。ましてや『日本書紀』は天武天皇の時代に作られたと信じられているようですし。
実際に歴史学者さんたちがこれまでせっせと『記紀』の内容の矛盾のつじつま合わせをしてきたのは、『記紀』の記述に微塵も疑いを持っていなかったからなのでしょう(^o^)。まさか「こんなのウソッパチだよ」などと思いながらつじつま合わせをしていたわけではないでしょうから(^o^)。
舎人親王への「一品親王」の授与や、破格の待遇や、天皇号の追贈や、その祖廟への「正一位」の神階授与は、『日本書紀』が天智天皇・天武天皇の時代の歴史について嘘八百の作り話を書いていることに目を瞑り、天武天皇の息子の舎人親王自身が中心になってまとめたものだということにしたことも含めての論功行賞だったのかもしれませんね(^_-)。
お稲荷さんに祀られている宇迦之御魂神は誰の祖先でもないようですから、「正一位」を与えられるような国家対する著しい偉勲があった子孫などいたはずはありません(^_^.)。最高の神階である「正一位」は、当時は山の上にあったお稲荷さんに与えられたものではなく、国家(藤原氏)に対して著しい偉勲のあった舎人親王の祖廟だった藤尾の里の神社に対して与えられたものでしょう。
そこに祀られていた舎人親王の祖の「藤尾大神(応神天皇・天武天皇)」は、現在は藤森神社に遷されていますが、神社を移したわけではないので、藤森神社は「正一位」とはならず、藤尾大神を遷した後、藤尾の里に入った稲荷社が「正一位」になっているのだろうと思います(^o^)。
伊勢神宮が神階を受けたことがないというのも、架空のアマテラスにも国家に対して著しい偉勲があって神階を授与されるような子孫がいなかったからでしょう(^_-)。
『古事記』は、「アマテラスは天皇家の祖」だとしていますが、伊勢神宮の祭主は子孫の天皇家ではなくアマテラスを天皇家の祖に仕立てた藤原氏の一族で、天皇家は明治になるまで伊勢神宮に参拝したことは一度もなかったそうです。
ところで今日、イ・ミョンバク元大統領が逮捕されたようです。韓国の大統領は、権力の座を降りるとみんな犯罪者として逮捕されてしまうのですよね。
収賄やコネの背景には儒教があるようですが、毎回のように起きる元大統領の収賄の追求と逮捕は「報復の連鎖」のようです。
逮捕されたイ氏は「ノ・ムヒョン氏の捜査や自殺に対するムン氏の政治的報復」だと言い、ノ氏の盟友だったムン氏は「ノ氏の死は政治的他殺だった」と言っているそうですが、この構図は韓国歴史ドラマが繰り返し描いている有史以来どの王朝でも繰り返されてきたことと全く変わらないようです。どの時代にも二つの派閥が権力を握るために謀略や陰謀や暗殺を繰り返し、熾烈な権力争いに勝つと負けた方を粛清し、権力が交代すると今度は勝った方が報復として同じことをしていたようですから<(_ _)>。
ドラマを見て初めは驚き、同じことの繰り返しにだんだんうんざりとしながらいくつかのドラマを見ているうちに、政治音痴だった私にも、韓国や日本の政治がなんとなく見えるようになってきてしまいました。元々の根は同じ人たちが2000年以上も同じようなことを繰り返しているのですものね。
つくづく「歴史は繰り返し」のようです。「イ・ミョンバク氏への今回の捜査はいずれムン・ジェイン氏に跳ね返るブーメランになる」・・・・たぶんそうなることでしょう<(__)>。
ネコビタイ便り
急に暖かくなって、白・青・ピンクのチオノドクサと赤い原種のチューリップが一斉に開きました\(^o^)/。