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水稲荷と穴八八幡56 稲荷神社

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2018.3.2 水稲荷と穴八八幡56 稲荷神社

 

水稲荷にも「正一位」の幟が立っていましたが、お稲荷さんはどんな小さな道端の祠でも全て「正一位」なのですよね。この「正一位」って何なのだろう?と疑問を持ったことはありませんか(^_^.)

 

調べてみると「正一位」というのは「神階」、つまりカミサマの身分のランクであって、「お稲荷さん」は並み居る八百万(やおよろず)のカミサマの中で一番身分が高いカミサマだということのようです。

 

日本の最高神は天皇家の祖として『古事記』が創り出したアマテラスだということになっていますが、そのアマテラスを祀る伊勢神宮は神階を授与されたことがないそうですし、伊勢神宮と勢力を二分する出雲大社の神階は「正二位」ですから、お稲荷さんの方が格上のようですね(^o^)

 

でも、いったい誰がカミサマにランクを付けたり神階を与えたりすることができるのだろう?と不思議には思いませんか?

 

カミサマにランクを付けたり、カミサマに神階を与えたり神階をグレードアップしたりしていたのはニンゲンなのですから、これはニンゲンのほうがカミサマより偉いということなのでしょうね(^_-)? やはりカミサマがニンゲンを作ったのではなく、ニンゲンがカミサマを作ったようです。

 

神社とは子孫が先祖を祀る祖廟であり、神階とはその祖廟を祀っている子孫の政権への貢献度や寄与度によってその祖廟に対して与えられたもので、「神階」授与にはその位階に見合うだけの土地や金品が伴っていたようです。

 

それでは誰の先祖でもないお稲荷さん(宇迦之御魂神)がなぜ、誰のどんな功績によって「正一位」という最高の神階を与えられていたのかというと、この「正一位」は宇迦之御魂神を祀る伏見稲荷に授与されたものではなく、それ以前にこの地にあった「藤尾大神を祀っていた神社に授与されたものだったようです。

 

では「正一位」を授与された祖廟に祀られていた「藤尾大神」とは誰で、祀っていた子孫とは誰だったのか?というと、祀っていたのは天武天皇の皇子の舎人親王ですから、藤尾の里に祀られていた藤尾大神とは、舎人親王の祖の応神天皇と父の天武天皇でしょう。

 

この藤尾大神を祀っていた神社は、永享101438)年に二駅離れた所にあってスサノオノミコトを祀っていた藤森神社に合祀され、その跡地に伏見稲荷が入って「正一位」を名乗ったようですが、伏見稲荷の周辺の住民は、藤尾大神が遷されて600年近く経った今でも「伏見稲荷の氏子」ではなく「藤尾大神が合祀された藤森神社」の氏子なのです(^o^)

 

藤森神社

イメージ 1

 
イメージ 2


イメージ 3



ところで、このところ日本でも世界でも大きな地震や噴火が相次いでいるのですが、昨日もまた、新燃岳が再び噴火を始め、西表島付近ではM5.6の地震があったというニュースがあリましたね<(_ _)>

 
 
 

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