2018.1.29 水稲荷と穴八幡25 早稲田大学4 大隈庭園
標高10ｍの大隈庭園に古墳があったはずはないのですが、何を「古墳」だと見立てた（見誤った）のか確かめたいと思い、日曜日には庭園は閉まっているので、土曜日に行ってみることにしました。
大隈庭園
大隈庭園にも銅像やら記念碑やら鐘やら建物やら、「これは何だろう？」というものがたくさんありました(^o^)。
銅像
鐘
石像
石碑
それらが何なのかの説明は↓の「大隈庭園ミュージアム」にありました(^o^)。
庭園には池があって築山がありましたが、この築山を「古墳」の跡だと思われたようです。
確かに古墳のようにも見えなくはないのですが、ここが標高10ｍの場所であることを考え合わせれば、これは古墳ではあり得ません。大隈庭園ミュージアム」によれば、これは「地蔵山」「紅葉山」という築山だそうですし、そもそもこの庭自体が、「近江八景」をモチーフにした大名庭園を文人風に改造して造られたものだそうですし(^_-)。
一部分だけを見て結論を出したり、検証もせずに部分ごとのつじつまを合わせをしたりすると全体としては『古事記伝』のような事実とは全くかけ離れた「説」になってしまうのですよね。
国学者の本居宣長は、机上で『古事記伝』という国粋主義的な「説」を作り上げたようですが、本居宣長以降の歴史学者さんたちは、その「説」を論理的に検証してみることもせずに「本当の日本の歴史」だと思い込んで屋上屋を重ねるような解釈を続けてきたということのようです<(_ _)>。